2012年10月24日水曜日

インドアトレ

登ってる最中に全く音を立てないクライマーを知っています。フットホールドに足をおくときに、つま先で壁を蹴る音が全くしない。それは、フットホールドのつま先を乗せたい場所に、一直線に足を運ぶから。つま先が一度壁にぶつかって、壁の上をすべってフットホールドに到達する、ということがないから。

一直線に足を運ぶことができれば、壁の上をすべる時間がなくなるので、保持力を無駄に失うことがなくなるはず。例えば、ファットブロッカーの右手のピンチをとった後に左足を上げるとき。一直線に足を運べず、壁のちょっと上に足を置いてすべらせようとすると、フットホールドの上のわずかな段差につま先が引っかかって、目的のフットホールドに足を置くのに手間取る。その間に右手のピンチの保持力は失われて行く。一直線に足を運ぶことができれば、この無駄をなくすことができる。

音を立てないことそれ自体はどうでもいいことなんだろうけど、音を立てない足運びは効率的な足運びと言えそうだ。

実際やってみると、これがなかなか難しい。狙ったところにピンポイントでつま先を置こうとすると、どうしても足運びがゆっくりになる。その分保持時間が延びて、保持力を奪われる。素早い足運びをすると、狙ったところに一直線といかず、壁を蹴ってしまう。壁を蹴らないようにすると、慎重にゆっくり足を置くことになって、保持力を失う結果になる。

はじめはゆっくり、慎重に、一直線で。それからだんだんスピードを上げて。そうやって、ブレない体幹と精確な足の運動神経を少しずつ身につけていくしかない。


足さばきを意識して、2時間ほどインドアトレーニング。




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