2012年10月28日日曜日

液体絆創膏

最近めっきり涼しくなり、朝晩は凍えるほど寒い日もあるほどだ。汗をかきやすい汁手クライマーの方々にとっては、これからの季節は大変登りやすいようだ。汁手クライマーならずとも、空気が乾燥するこの時期、フリクション抜群の岩を登るのは楽しいものだ。

しかし、僕のような乾燥肌クライマーにとっては、なかなか辛い季節でもある。乾燥した空気でタダでさえカサカサのお肌に、水分を吸い尽くすチョークを付けるものだから、手の甲はパッサパサ。そうなると必ず出てくるのが、ささくれだ。爪の近くの皮が剥けるあれ。剥けた部分を取り除こうとするとより一層剥けて手の施しようがなくなるあれ。この時期のクライミングにはささくれがつきもの。しかも、最近はビレーグローブを着用するから、グローブを脱着するたびにささくれをはぎ取る摩擦が加わって、クライミング終了時には流血の惨事だ。

ささくれ防止のために、ハンドクリームを塗ってみたり、テーピングを貼ってみたりしたものの、上手く行かない。ハンドクリームごときはチョークの乾燥作用には太刀打ち出来ず、指の背中側だけに貼ったテーピングはいとも簡単に剥がれてしまう。そこでたどり着いたギアが、液体絆創膏。液体絆創膏を、ささくれの傷を埋めるために使うのではなく、ささくれ防止のために事前に全ての指に塗っておく。ロクスノのハードコア人体実験室で故・新井裕己氏も紹介している由緒正しいささくれ防止法だ。

液体絆創膏にもいろいろあって、成分はどれも大差ないんだろうが、塗布方法が違う。一つは、チューブから押し出してチューブの頭で塗り広げるタイプ。代表的な商品はロート製薬のメンソレータム・キズぴったりカバージェル。このタイプは、塗りにくいのが難点。もう一つは、マニキュアの様に筒状の容器に入った液体を刷毛で塗るタイプ。代表的な商品は、小林製薬のサカムケア。このタイプは、塗りやすいものの、塗っている最中に容器の内部の液体が空気に触れて、だんだんと固まってきてしまい、最後まで使えない。そこで、この両者の利点を融合し、難点を解消するため、チューブタイプの液体絆創膏をはけに取って塗るという方法を、次回は試してみようと検討中。

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