2013年2月4日月曜日

石灰岩苦手克服は道半ば〜障子岩南東面でショアーどはまりからRP〜〜

障子岩でクライミング。

土曜日の4月並みの気温から日曜日は一気に冷え込む、という予報に触れ、覚悟をしつつもいつも暖かい障子岩だから大丈夫、と期待して、岩場へ。行ってみると、いつも通りぽかぽかで、むしろ暑い。ダウンを着ていると立っているだけで汗が出てくる。

信頼のブランド、障子岩南東面。

《ペッペッペの羽田さん》(5.10a)

この日の目標は、前回ムーブを探った《ショアー》(5.11c)。ということで、まずは下のフロアの《ペッペッペの羽田さん》でアップ。ガバで快適。

松氏は、この後さらに《ジェラシー》(5.10d)でアップ。

こちらが松氏による《ジェラシー》の様子です。


安定した登りですね。デカコルネでバック&フットからコルネを股で挟み込む僕の変態ムーブとは大違い。ジェラシー感じます。

《ショアー》(5.11c)

僕は今回は《ジェラシー》はスキップして、早速、この日の課題である《ショアー》へ。前回、個々のムーブにはひととおりの目処を付けていたので、今回はRP狙い。

このルートの最大の見所は、突起のあるカチの処理。核心部のカチの中に、突起が2つ。不用意に持って荷重すると指に穴があくこと請け合い。突起を避けて繊細なホールディングをするか、より持ちやすい逆の手で持つか、突起とのおつきあいを考えたムーブの組み立てが必要。これがこのルートを面白くしていると思う。邪魔な突起を削らなかった開拓者の方のセンスがすばらしい。

以下ムーブについての覚え書き。

--------------------------------------------------オンサイト狙いの方は見ないで下さい--------------------------------------------------

前回組み立てたムーブはこちら

ヒールフックに備えて、いつものTENAYAのINTIを脱ぎ、ブラックウィングを履いてトライ開始。しかし、前回できた遠いアンダークラックをとるムーブができない。フットホールドの位置も間違っていないし、できるはずのムーブができない。ここで気付いた、アップ不足で力が出ない。

松氏はこの日の1便目で見事RP。さすが。松氏ムーブは、アンダークラックは使わず、右手の親指ポッケピンチから突起のあるカチをガストン。クリップして、凹角の最上部のカチを右サイドプル。

アンダークラックに届かないのは靴のせい?と、御岳の立ち鵜での経験を思いだし、いつものTENAYAのINTIに戻してトライ開始。アンダーはとれたが、その後のムーブが起こせない。そこで、松氏のムーブを導入。右手の親指ポッケピンチから突起のあるカチをガストン。ガストンは持てるけれど、クリップの体勢を作れず苦労。結局、考えたムーブは以下の通り。


4.左ガストンのあと、5に右足を置くと左腕を伸ばした体勢で安定してクリップできた。ガストンは小指側をしっかり巻き付けて持つと突起が比較的食い込まない。松氏はもっと右上に足を置いて乗り込んだ体勢でクリップ。

6.右サイドプルの後、松氏は11のリップ上のカチを左手でガストン。それだとかなりの数のムーブを省略出来るけど、その後に悪い足でリップ上のカチをいくつかつないでチクタクしたり、結構大変。

ここは11を右でとると後が楽なので、8のポケットを使って、9.左のポケット足と10.ヒールフックを使うことに。

4.左ガストンのすぐ左のアンダークラックを使うのが前回のムーブ。

--------------------------------------------------以上--------------------------------------------------

僕の失敗トライの後、松氏は南西面へ偵察に。僕は三池ロックへ偵察に。散歩で暖まったところで、前回のムーブと今回修正したムーブのどちらがいいのか迷いつつ取り付き、なんとかRP。

《デザート・ストーム》(5.11d)

この日の課題の《ショアー》をお昼過ぎにRPできたので、岩の下で珈琲とともにしばし休息。木漏れ日の林の中は涼しいそよ風が通り、気持ちいい。この日の障子岩は今までで一番暖かかったようだ。陽の当たる岩の上より、林の中の方が快適。

午後のプランについて松氏と相談した結果、次回に備えて《デザート・ストーム》のムーブ探りに出ることに。南東面を離れて5.11台の前半を登るというナイス・アイデアも出たものの、それはもっと暖かくなってから。

まずは松氏。テンションかけつつ、あっという間にムーブを繋げて上まで抜けてしまった。さすが。

次に探りに出た僕は長時間のハングドッグの末にようやく上まで。一応全てのムーブはこなせたかな?クリップの体勢をどうやって作るかはもっと練らないと。あと、終了点直下のムーブも。できればリップまでとりたいし、トップアウトして気持ちよくRPしたい。リップをとらずにその下から終了点のビナにクリップして終わりというのは、いまいちすっきりしない。

《デザート・ストーム》は面白い。コルネを使う石灰岩らしいルート。大きなムーブ。終了点直下の悪いホールド。前腕がプルプルすること間違いない。


○悩み
《ショアー》のトライは悩みのトライになった。アップが足りない。アップからやり直すべきか?このままトライすべきか?どちらのムーブが正解だ?右?左?と悩みながらのトライ。メンタルのコントロールを学ばねば。

○学んだこと
アップは多めに。本気トライするルートで使う筋肉を同じように使うルートが好ましい。次回《デザート・ストーム》をトライするなら、《体型だけでイレブン》と《指切りケンちゃん》か《スーパー・コンダクター》か。

○栄養補給
この日の食料は、コンデンスミルクとチョコレートバー。コンデンスミルクを終始チューチューしつつ、お昼の珈琲タイムにチョコレートバー。これはなかなか上手く行った。なにより、コンデンスミルクはうまい。コンデンスミルクをチューブから直接チューチューしたいという子供の頃に誰しもが夢見たことを効率的な影響補給という大義名分をもって実現する素晴らしいアイデアだ。

○岩場
岩場へのアプローチを塞いでいた倒木が撤去されました。林業の方でしょうか?狩猟の方でしょうか?クライマーの方でしょうか?いずれにせよ感謝です。

《デザート・ストーム》の終了点のスリングが劣化していたので、松氏にスリングを追加してもらいました。よく分からなかったので4mのロープを買っていったんだけど、ちょっと短かった様子。

0 件のコメント:

コメントを投稿