2013年2月18日月曜日

障子岩で《デザート・ストーム》をRP

「初段クライマー(笑)」です。こんにちは。

いつもどおり障子岩でクライミング。いつものパートナー松氏と。

この日は某所ボルダーの開拓に乗せられたsghr師も。まずはsghr師を神戸ボルダーにデポ。そのあと僕と松氏は障子岩で《デザート・ストーム》を午前中にRP。それからsghr師をピックアップして、午後は開拓。という予定。

この日の障子岩は、朝から2パーティー4名、僕らが撤収するお昼頃にさらに1パーティー2名、計3パーティー6名の大盛況でした。

障子岩南東面

いつもより寒い朝。ダウンジャケットを着込んでアプローチをこなしても、身体が温まらない。心拍数は上がるんだけど、筋温は上がらず、大きく息をするとキンと冷えた空気が肺に入り込んできて、身体は冷えるばかり。しょうがないので、岩の周りの斜面を散歩して、アップ。ようやく汗ばんできたところで、クライミング開始。

岩の上は暖かい。信頼と実績の障子岩南東面。


《ぺっぺっぺの羽田さん》(5.10a)

前回は上の階の《体型だけでイレブン》(5.10c)でアップしようとして失敗して3回も登ることになったので、今回はその反省を活かし、《ぺっぺっぺの羽田さん》から。ガバで快適。障子岩のアップはやっぱりここから。


《体型だけでイレブン》

次は、《体型だけでイレブン》。カチとポケットで指への負荷が意外と高いので、アップ二本目がいい。フリフリして登って、温まってきた。


《スーパー・コンダクター》(5.11b)

次は、前回は再登に失敗した《スーパー・コンダクター》。中間部からフットホールドを覚えておらず、思い出しながらのクライミング。リップをとったところで足が切れてヤバかったけど、なんとか再登。


《スーパー・コンダクター》を登ってて気付いた。岩が冷たい。終了点にクリップした段階で指先の感覚はなくなっていた。空を見ると、だんだんと薄曇りになってきていた。風もあって岩は冷たい。


《デザート・ストーム》

アップも済んだところで、この日の目標である《デザート・ストーム》へ。

まずは松氏がトライし、この日の1便目で見事RP。さすが。となるとプレッシャーがかかるところ。「事前にムーブを固めておいて、その日の1便目でRP」の松氏と「終盤までもつれてRP」の僕ではスタイルが違うし、「サーティーン・クライマー(笑)」と競ってもしょうがないので、気にしない気にしない。と思っても、プレッシャーかかるよね。

1便目。下部をなんとかこなし、レストポイントへ。岩の冷たさ対策としてチョークバッグへ入れておいた使い捨てカイロで指を温める。上部、最終ボルトのクリップでてこずって、その後のピンピンムーブがわずかに届かず、フォール。

ここで、レストの体勢を試したり、別の手順を考えてみたり、クリップ動作を1手前にやって流れに乗ってピンピンムーブに突入することを考えてみたり、最後のヌンチャクのゲートの向きを変えようか悩んだり、いろいろしたけど、結局そのままもう1回トライすることに。

2便目。下部をこなし、レストポイント。ながーーーいレスト。レストのポジションも楽ではないので、早く出発したくなるんだけど、耐えて耐えてレストで息を整える。よし!と思って、次の一手を出したら、指先の感覚がなくなっていた。戻って再度レストして、カイロで指を温める。再出発。最終ボルトのクリップは今度はそこそこスムーズに行って、ピンピンムーブ。届かない、目標のポイントの少し手前、もうひと伸びして、届いた。そこから、リップまでのつらい4手をこなして、マントル返してトップアウト。

《デザート・ストーム》RP。

これは嬉しい。1手目からリップをとるまで厳しいムーブが連続する三ツ星の課題。障子岩南東面で積み重ねてきたものを発揮することができた。ムーブを作るのは楽しかったし、石灰岩の苦手意識はある程度克服できた。同じグレードの《イクイノシシ》は3日目の終盤にもつれ込んだのに対して、こちらは3日目早々に登れた。少しは成長してるかな?

さて、目標を達成したところで12時くらい。早々に撤収して、sghr師の応援へ。

sghr師

sghr師は調子が悪いようで、こちらも早々に撤収。ボルダー開拓へ向かいました。

で、向かった先で登ったのが、この課題。


バランシーなムーブがあって、意外と面白かったです。ちなみに、スタートのガバにダブル・トーフックで右手はハングの奥のホールドからスタートする「檜原村のThe Story of Two Worlds low start」はプロジェクトです。

スタート

我こそはと思う腕に自信のある方は、是非どうぞ。この写真、背中は5ミリくらい浮いてます。

ナイスな課題ができたところで、「奥多摩の指人形」へ移動。指人形のマントルムーブが不可能なことは早々に分かり、左のスラブから入ることに。水流で磨かれたフリクションが全くない石灰岩のスラブのわずかな凹みを足の親指で押さえつけて登る。この岩で鍛えたら、不可能スラブなんぞ地面を歩くに等しく感じることでしょう。

結局、右から入る何の面白みもない2級くらいのラインを松氏が登ったところで、終了。あの2級は裸足で川を渡ってまで登る価値はなかったな。


○レストについて
疲れた後で回復するレストがここまで大事なルートを登ったのは初めてかも知れない。つらいからすぐに出発したくなるけれど、耐えて回復を待つ。勉強になりました。

○開拓について
誰も登っていない岩はホコリまみれでザラザラ。いつも快適なクライミングを楽しめているのは、開拓者の方々のおかげです。感謝。

○障子岩の別の壁
ラップの右面、ウッシーあたりは朝日が当たる。踊る蒟蒻あたりはお昼頃陽があたる。襖岩と三池ロックも、木漏れ日。

2 件のコメント:

  1. 「13クライマー(爆)」です。
    昨日はお疲れ様でした。何か大して登ってないのに物凄い疲れてます。きっとあの2級のせいですよ…

    2人で同じルートをやるのは、効率が良いし互いに勉強になるのですが、全てを自分のペースで出来ないところもあって良し悪しですね。

    今度は襖岩の左右で各々別の11cに取り付いてみましょうか。

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  2. いやいや、勉強になってありがたいばかりですよ。プレッシャーのおかげで登れることもありますしね。

    必死こいてついて行きます。

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