2013年3月29日金曜日

ROCK & SNOW 59号

遅ればせながら、ロクスノ59号の感想。

世界初の5.15cのルートChangeを登るアダム・オンドラ君。彼が着ているのは、無地の赤Tシャツと、ジーパン。しかも、シャツin。かの地では流行っているのだろうか?
これに対して、La Ramblaを登る安間くんが着ているウェアーには三本のライン。

特集の100ルート。

シャックシャインはそんなに良いルートだろうか?上半分は無駄だし、下もそれほど面白いわけではないような気がしたが。ただ長いだけで高い評価を受けるということか?

イクイノシシは内容のつまった良いルートだった。矢崎さんの写真より、松氏にとってもらった僕の写真の方がかっこいい。


東海のBEST10に入ったコズミックダンサー。東海とはいっても伊豆だから、東海というくくりに入れるのは無理矢理感が漂っている。グレードは11d。最新の100岩の瑞牆山ボルダー収録版では12aになってますけど、これ如何に?

100ルートは関東のルートは全然参考にならなかったけど、普段行かないエリアに行く時には登るルートを選ぶのに参考になるね。

ギアオタクに贈るギアネタは、マグネトロンとピンチロック。これって話題のメジャーなギアじゃないか?「ギアオタクに贈る」というからには、ホームセンターで買えるギア特集くらいの気合いは欲しい。

杉野さんの「スタンダード技術」。ボルトルートで出だしにカムorナッツを使う場合の注意はとても良かった。これは注意が必要。


他にもいろいろ、内容なこんな感じ。


第5回WINTER CLIMBERS MEETING 上高地・明神岳で開催

ザ・ノース・フェイスカップ2013 ベースキャンプで開催 キム・ジャインが2位

レオ・ホールディング来日(予定)という名を借りたバーグハウスの広告

クライミング日本選手権「マムートカップ」開催 松島暁人さん優勝

CLIMBING-netオープン

日本の名ルート100

アダム・オンドラ CHANGE 5.15c

Team Japan in Spain
安間佐千 La Rambla、松島暁人 Open Your MInd Direct、松島由希 Arquealogica、正田信一 Era Bella、山田航 LaFabela pa la Enmienda、野口啓代 Kale Borroka, Dogma、小林由佳 Rollita Sharma Extension

カラコルム ダブルヘッダー K7東壁とオーガ南壁

キシャール南ピラー初登攀

パタゴニア 縦走の時代 ポローニトラバース&ケアベアトラバース

クロニクル
アダム・オンドラがLa Dura Dura初登、倉上慶大が笠置でRe Birth初登 グラウンドアップで、室井登喜男 瑞牆ボルダーの発射台の下地とマットの使用について問題提起

スイスでハットトリック 小山田大
FROM DIRT GROWS THE FLOWERS, DER MIT DEM FELS TANZT, INSANITY OF GRANDEUUR

連載 ギアオタクに贈るこんなの買ってしまいました「マグネトロンとピンチロック」

連載 東秀磯のクライミングラボ「岩の話」

連載 欧州情報局通信 千葉和浩「スペインの憂鬱」

連載 プロがすすめるスタンダード技術 杉野保「ナチュラルプロテクションの実践的な使用法と危険な使用例」

連載 クライミングのためのフィジカルトレーニング 千葉啓史「3分でできる簡単フィジカルチェック」

連載 クライミング道場 ジャック中根「決めろ、かき込めヒールフック」

連載 ON THE SCENE 池田常道「アイス/ミックスグレード論議」

ボルダー名課題 続編
塩原 三峰 湯河原幕岩 城ヶ崎 鳳来 笠置山

連載 12aでは落ちられない 松島暁人 北川の岩場「北落師門」「秋葉大権現」

連載 クライミング用具大全 10mm以下のロープ
 
Rock Giants パトリック・エドランジェ 杉野保

冬の黒部 1上ノ廊下横断 烏帽子岳から鍬崎山へ 2下ノ廊下横断 岩小屋沢岳から八ツ峰へ

年末年始の剱岳小窓尾根敗退記


2013年3月27日水曜日

グラビティ

馬場グラで組長とととこの追いだしプチコンペ。

決勝に残ったメンバーの上裸を見て鍛えんといかんなと思った。

松氏との圧倒的なフィジカルの差もはっきりしてきたことだし。

とりあえず、週単位のピリオダイゼーションを考える。

2013年3月25日月曜日

マメの記録

ちょっと前にジムで登っていた時に指の皮がベロンチョしたので、その記録。破れたのは、右手の中指の第一関節の手前。皮の剥離と同時に小さな穴があいて組織液がしみ出してきた。皮はめくれてはいない。

day1
ジムトレの最終トライで皮が剥離。剥離した部分をそのまま維持。

day2-3
放置。組織液がしみ出してきて、剥離した皮は浮いた状態。

day4
岩場でクライミング。穴をアロンアルファで塞ぎ、テーピングを巻いて。クライミング中に組織液がしみ出した。入浴後、絆創膏。

day5
雑菌が繁殖した様子。炎症を起こして赤く腫れている。内部を流水ですすぎ、絆創膏等を巻かずに露出された状態を保つ。

day6
穴の周辺の皮が硬化。それ以外の部分は、下の皮膚と剥離した皮が再接着開始。再接着は、中央部から周辺部へと進む。接着が進んだところから、赤い色がピンク色に変わり、痛みも和らいでいく。

day7
痛みは完全に消失。硬化して剥離した範囲が拡大。再接着の面積は全体の半分ほどに減少。

day12
再接着の範囲がさらに減少し、穴付近の剥離した皮が薄くぼろぼろになってきたので、この際まとめて全部皮を除去。除去した後には新しい皮膚ができていた。しかし、一番上の皮は薄くて部分的。

day13
インドアトレ。痛みもなく、クライミングには支障なし。ただ、新しい皮は薄い。もう少し待っても良かったかもしれない。

day17
完治。岩場でのクライミングにも支障なし。

2013年3月24日日曜日

《ブラックマーケット》day2の白妙橋

白妙橋の岩場でクライミング。いつものパートナー松氏と、シバさんと。

《ブラックマーケット》の全容

前回同様、ディンプル・フェイスでアップの後、《ブラックマーケット》(5.12a)へ。

まずは松氏がヌンがけ。お疲れ様でした。

1本目
核心部に突入する前のダメージを最小限に抑えることが必要なこのルート、下部の疲れない登りをまとめなければと思い、クライミング開始。前半部のクラックパートで足がずりずり滑って、手に頼った登りになり、核心手前で既にあっぷあっぷ。コルネマッチができず終了。ロープにぶら下がって左手を伸ばして核心手前のガバから土をかき出して掃除をしたら、どパンプ。

2本目
TENAYA Intiのつま先が薄くなっていたのが気になったので、ブラックウィングに履き替えて。下部はなんとかこなし、核心部に突入、カンテに到達して終了。足の位置と手の位置を忘れていた。登りだしから靴に違和感。足にしっかりフィットさせていなかったため?

3本目
ブラックウィングをしっかりフィットさせて、クライミング開始。下部をレストをはさみつつゆっくり登り、核心手前でレスト。核心部に突入し、カンテを取って、懸案の足上げに成功。しかし、もう一歩が出ず、終了。シバさんに撮ってもらったビデオを確認すると、左脇がパックリ空いていた。

4本目
脇を締めることを意識して、最終便。前半は多少もたついたところはあるものの問題なく、核心手前のレストも耐えて耐えて十分。核心部に突入し、足上げに成功。もう一歩の足上げにもなんとか成功。そこから実質終了のガバを望むも、遠い。取れる気がしないながらも一応右手を出して、ガバをお触りしてフォール。


松氏は本日の2便目(1便目はテンションまじりのヌンがけなので、実質1便目)で実質終了のガバに到達して、最終クリップ。登ったな!と思ったら動きが止まって、これは・・・と思ったら案の上落ちてきた。3便目は下部から動きが悪く、ダメ。

核心部に突入したシバさん

シバさんも《ブラックマーケット》にトライ。また一緒にやりましょう。

宙に舞うシバさん

以下、ムーブメモ

-----------------------------------------------オンサイト狙いの方は読まないで下さい--------------------------------

・クラックの入りは左手のリーチムーブ。左足のエッジングに加えて、右足も高く保つ。
・右手ジャミングからの左手の遠い一手は、右足でコルネを蹴る逆足。左足は無視。
・右手の角でレストの時は、左足を真下のエッジ。
・核心前のレストの時は、左足を真下のスメア。
・実質終了のガバ取りは、右足はいずれにせよ切れる。右手をクリンプに持ち直して身体を右にプッシュすると、左手が一瞬フリーになって持ち直せる。時計回りと反対に手首を回すとgood。よれた状態でできるのか?

------------------------------------------------ムーブメモここまで--------------------------------------------------------

少しずつ到達点が上がってきて、実質終了まであと一手。手応えは十分。カンテを取ってから落ちるとフォールの距離もかなりのもので、精神的要素が非常に大きい。しかし、「『ジェットストリーム・ダイレクトフィニッシュ』を登ったんだから怖い物はないでしょ」という松氏のアドバイスが効きました。そう、落ちるのはこわくありません。

次回、RPといきたいところ。


○スロー・スターター
この日の4便でだんだんと到達点は上がっていった。いつも通りのスロー・スターター。池田フェイスのスティンガーは3便目、氷川屏風岩のイクイノシシは5便目でのRPだったから、スロー・スタートは定番化しつつある。一日の1便目か2便目でRPの松氏と対照的。終盤まで粘ってもRPの可能性があるってことでは必ずしも悪くはないが、もっと早くムーブをまとめる努力はしたい。
この日も、左足の位置と右手の位置を間違った2便目は無駄だった。1便目できちんと確認しておけば、もう1便出せて、RPの可能性もあったはず。
今後の課題です。

2013年3月22日金曜日

ロックビーンズにまたまたお久しぶり

ロックビーンズでトレーニング。

ハードなトレーニングは岩場での本気トライの3日前までと、氷川屏風岩の経験障子岩の経験から学んだので、土曜日の白妙橋の岩場に向けて、水曜日にトレーニング。

フットホールドをしっかりと踏み込まない癖があることを指摘された。不必要にインサイドでかき込んで腰を壁に近づけて登っている。楽なんだけど、上には伸びない。

フットホールドを踏み込んで上へ伸びる登りを身につけることが、当面のトレーニングの課題。

インドアボルダリングBOOKでのマーブーの店長のアドバイスもフットホールドを踏み込むことで活きてくるような気がする。


それから、フットホールドを踏み込むことと背中を上手く使うことで上に伸びる。フットホールドを踏み込むためには、足の親指をピンポイントでフットホールドの中の置けるポイントに置かないといけない。

足の指先から、股関節、背中、腕、全部が繋がってるんだな。

2013年3月19日火曜日

呼吸・インドアトレ

インドアボルダリングBOOK


マーブーの店長のインタビューを読みたくて買ってみた。初心者向けの書籍なのに前半のホールディングやムーブの写真と説明は分かりにくく、書籍の性格からいっても長く読み継がれる物ではない。でも、最後のインタビューは面白い。

平山ユージさんが呼吸についてアドバイスしているのを見て、呼吸を意識してインドアトレ。

普段、呼吸は無意識に委ねていたし、ハードなムーブが要求される部分では息を止めてしまうことが多い気がする。でも、1月にベースキャンプでルーフを通過するルートを登った時には、意識的に大きな呼吸をしたら調子が良かった。sghr師も、亀返しのコツは息をすることだと言っていた。

次回の《ブラックマーケット》に向けて、呼吸を意識してみようかと。長い核心の終盤のカンテ際での数手と数歩をこなすのには大きな影響があるのではないかと思う。

でもこれがなかなか難しい。苦しいムーブではつい息を止めてしまい、息を止めるとさらに苦しくなる悪循環。

苦しくなってから意識するのでは手遅れなので、初めから意識を高く保つのがポイントだろうか?

2013年3月18日月曜日

ブラックマーケットの研究

次回は何とかムーブを固めたいブラックマーケット。

一つ目のポイントは前半でいかに疲れないようにするかで、これは、フィンガーのジャムを使うこと、右足のフットジャムを二カ所で有効に使うこと、途中のガバでゆっくり休むこと、これでなんとかなりそう。前半最後のガバ取りはまだ工夫の余地があるかもしれない。

あとは、クラックへの入りのリーチムーブのときに左足のシビアなエッジングが要求されるので、オゾンQCを履いたら楽になるかもしれない。ただ、フットジャムは確実にテナヤのインティの方が楽。左足オゾン、右足インティか?

ふたつ目のポイントはカンテを取ってからカンテ奥のガバを取るまでのシークエンス。右手でデッドでカンテを取って、左手をアンダーに返して、左足を一歩寄せるところまでは確定。そこから先が検討を要する部分。

まず、カンテの右手のとばしでどこを持つかについて。一番上は第一関節までしかかからないけど、親指がしっかりかかるから良いような気がしてきた。とは言っても遠いので、一旦真ん中を取って、右足を繭玉に上げて、もう一回デッドで一番上に飛ばし?二段のとばしは大変なだけ?さて、どうでしょう?

もう一つは、とばしのあとの左手のコルネのアンダーピンチを出すときの足の位置。僕の予定は、右足を繭玉みたいなフットホールドに上げて、正体で出す。松氏は、カンテの外傾ホールドでアウトサイド・フラッギング。ツルツルの外傾ホールドでのフラッギングは絶妙なバランスを要求されるので、正体の方が比較的楽ちん。しかし松氏は左手を出した後の左足の上げがフラッギングの方が楽だと言っていた。確かに、正体だと左右の足でオポジションを取って安定しているので、その均衡を崩す左足の上げは手に頼ったパワームーブになり、ココが全ムーブの中で核心になる。さて、どうでしょう?

ところで、白妙橋のブラックマーケットと言えば、ロクスノ49号の12aでは落ちられない。アンダーピンチ付近のムーブについては、「右足がスメアっぽく悪い」とのコメントあり。ということは、松氏のフラッギング?


写真では右足の位置がわからない。しかし、この写真、左足を見ると、マッチするコルネの右下にある。こんなところにいいフットホールドはなかったはずなので、まさに核心の左足の上げの最中か?でも、目線は確かに手に向かっている。謎だ。トップ・クライマーは足をあげるときに足を見ないものなんだろうか?

白妙橋といえばもう一つ、フリーファン 59号。こちらは新田くんによるブラックマーケット。


右足が下の方に伸びているように見えるので、繭玉でしょうか?

ところで、フリーファン59号には、クリックドローの上下のカラビナのゲートの向きは同じ方向か、互い違いか、という問題についての記事が掲載されていた。これが原因と思われる死亡事故も起きているようで、特別な理由がない限りやっぱりゲートの向きは同じが基本なんでしょうね。真っ直ぐ登るルートだったらどっちでも良いんだろうけど。

《ブラックマーケット》day1の白妙橋

白妙橋の岩場でクライミング。いつのものパートナー松氏と。

白妙橋の岩場・遠景

白妙橋の岩場は二度目。前回はディンプル・フェイスのディンプルで敗退して、石灰岩の苦手意識が露呈、障子岩での石灰岩修行が始まったのでした。さて、修行の成果を発揮することができるのか。狙いは、10年前はロクスノの100ルートに選ばれていた名ルート《ブラックマーケット》。

まずはディンプル・フェイスの右端の5.9くらいでアップ。それから、《春の雪》(5.10c)でアップ。

《ブラックマーケット》5.12a

で、いよいよ《ブラックマーケット》。まずは松氏が取り付き、かなーり苦労して終了点まで。僕は各駅で右カンテまで到達。そこからの一手が出せず、敗退。

二便目。テンションかけまくりでなんとかムーブをこなして終了点まで。

三便目。カンテからの進めず、ヌンチャクを掴んで終了点まで。

以下、ムーブメモ。

------------------------------------オンサイト狙いの方は読まないで下さい。------------------------------------

核心手前のサイドガバは、右手で下、その後、左手で上。
コルネに右足で、乗り込んで右手でフェイス中央コルネをピンチ。
左足に踏み替えて、重心を右に動かして、コルネ上のカチを左手で。
左手をピンチ持ちにしつつ、右足を右下のふくらみへ下ろし、右手でカンテ付近のカチへデッド。
左手をアンダーに持ち替えて、左足を一歩上げて、カンテ一段上へ飛ばしのデッド。ここは三カ所持てるところがある。一番下は綺麗なガバカチでデッドで取りやすいけど、アンダー気味なので後が辛くなる。真ん中は奥を持てばかかりが良くて方向も良いけど、ガチャガチャしていてデッドでピンポイントでいいところを取るのが難しい。一番上は綺麗なガバカチで方向も良いので後が楽かもしれないけど、遠い。どれも一長一短ではあるが、今のところは真ん中が良さそう。
右足を一歩上の小さな丸い突起に上げて、正体で左手を上のコルネの左下のアンダーピンチへ。右手の良いところを保持できていればこの一手は出せる。
パワー全開で左足を一歩上へ。
右足をカンテの外傾フットホールドへ置いて、重心を右に寄せて、カンテ右奥のガバへデッド。これが取れれば一安心。ようやくクリップ。

-------------------------------------------ムーブメモ、ここまで--------------------------------------------------

《ブラックマーケット》核心部

ちなみに、100岩のトポでは《ブラックマーケット》は21番のルートとなっていますが、これは誤りです。《ブラックマーケット》は22番です。

3便出してムーブは一応解決したということにして、2時半には撤収。組長らのいる川井ボルダーへ顔を出すことに。

カワラ・フェイス

《ベッケンバウアー》(1級)は指先が痛いから早々に諦めて、左の方のアンダーを使う無名の1級を登って身体をいじめて、終了。

川井ボルダー

《ブラックマーケット》、面白い。クラックが途切れたところでフェースの中央にある一握りのコルネを経由してカンテへ出る、弱点をついたルート。核心手前でクリップしたらカンテ奥のガバを取るまでクリップできず、カンテ付近で落ちると落下距離もなかなか。しかも、ルートは岩場の2階で足下には大きな空間。ランナウトして不安定なムーブをこなす精神力も試される。これまでやってきた11台のルートとはやはり1段階違う。

しかし、可能性は多いに感じた。次回は核心後半部分のムーブを固めたい。目標はあと2日でRP。



2013年3月11日月曜日

《ホールインワン》をRP@障子岩・三池ロック

障子岩でクライミング。いつものパートナー松氏に加え、USAくん、KTさんと。

花粉

向かいの山から煙が上がったので山火事かと思ったら、花粉でした。風が吹くと杉の木から花粉がダイレクトに雨のように降ってきました。花粉濃度は10時頃までがクライマックス。その後は空気が澄んできたように思いました。


《ペッペッペの羽田さん》5.10a
いつも通り南東面の《ペッペッペの羽田さん》でアップ。暑い。


《体型だけでイレブン》5.10c
その後もいつも通り《体型だけでイレブン》でアップ。暑い。


《タンスにゴン》5.10c

右端が《タンスにゴン》

暑いので早々に三池ロックに移動。松氏がヌンチャクをかけてくれた《タンスにゴン》をオンサイト成功。気の抜けたパートのない、充実した良いルート。

《タンスにゴン》のKTさん


《ホールインワン》5.11c
それから、本日のお題の《ホールインワン》へ。1便目はフットホールドを誤り、なんとかカップへ向かったもののニアピン。突起で指先の感覚がなくなっていたので、ムーブ確認もせずにロワーダウン。

この後、松氏は本日1便目でRP。さすが。

2便目は、ホールインワンには成功、しかし、第2の核心ムーブに失敗。ムーブを確認し、1テンで上まで。


3便目でようやくRP。またもやRPまでに時間かかってしまった。




《鹿の子》5.10b/c
ということで、この日の目標を達成したので、あとは三池ロック左半分のハングした部分のルートに挑むことに。まずは《鹿の子》にオンサイトトライ。ボルト1本目で敗退。なにかがおかしいねなんて話してたんですが、先ほど家に帰ってからトポを確認したら、この部分、100岩旧版では《鹿の子》は消滅、《再会》(5.11a)と《一寸先はジャム》(5.11c)という二本のルートが引かれていました。どうも、《一寸先はジャム》(5.11c)を登っていた様子。ちゃんと最新のトポを確認しないとだめですね。反省。

三池ロック・左側


《ガバボン》5.10d
気を取り直して、左の方の《ガバボン》をオンサイトトライ。見たところハングしているもののホールドはがばがば。登ってみると、思った通りがばがば。マスターOS。




《OB》5.11a
次は、KTさんがトライしていたので、前回オンサイトに失敗してルートがいまいち分からなかった《OB》へ。『関東の岩場』(だっけ?『関東周辺の岩場』だっけ?)のトポでは、上部2本のボルトが固有のボルトでそこまでは《ホールインワン》と共有。固有ボルトの1本目から直上のフェースはホールドがないし、トポを見る限り《タンスにゴン》の終了点にかなり接近しているので、右カンテを使って登るのだろうと判断し、クライミング開始。さて、右にトラバースしてカンテを使って登ってみたものの、少々右に寄りすぎて不自然な感触あり。下降中にフェース面を観察すると、ありました、下からは見づらいホールドを発見。ムーブを起こしてみると、出来た。ということで、改めてフェース面のみで登ってRP。



これは良いルート。フェースの乏しいホールドを取るムーブと抜け口のバランシーなムーブがいい。《ホールインワン》せずに右に逸れて《OB》っていうルート名も素晴らしい。このルートは、下に追加されたボルトを使って直上するより、《ホールインワン》からスタートしてトラバースした方が面白い気がする。

《OB》

といったところで、予報通り雨もぽつぽつ落ちてきたので、3時前には撤収開始。お早いお帰りとなりました。

あ、そうそう、うっかり書き忘れるところだったけど、松氏は出だしのボルダームーブ核心の《カルシウムパウダー》(5.11c)を登った。プリクリだけどね。


2013年3月5日火曜日

ビレー・グローブを新調

岩場に行く時はビレー・グローブをお供に、これはすでに常識ですね。

ビレー中にクライマーがフォールしてロープが流れ始めると、素手で止めるのは至難の業ですから。大やけどします。絶対流さないって自信があれば不要ですけどね。素手の方がフリクションは良いですし。

懸垂下降の時もビレー・グローグを。これもまた常識ですね。懸垂下降するとビレーデバイスが摩擦熱でアッチッチになりますから。下降の中継地点で熱くなったビレーデバイスを素手で触ってアッチッチってなって落っことしたら目も当てられません。

僕が先日まで使っていたビレー・グローブは、ケイヨーデイツーで300円くらいで買ったもの。

ビレー・グローブ

これに穴があいてきたので、新調しました。


穴があいたのは、親指の付け根。

こちらが新しいビレー・グローブです。前のと同じ豚皮。端に穴をあけて細いロープを通してハーネスにぶら下げられるようにしています。右に映っているビレー用だて眼鏡にも穴をあけてロープを通しました。不人気岩場ではビレー中に岩の破片とか砂埃とか木の葉とかが降ってくるので、眼鏡は必須です。

新しいビレー・グローブ

新しいグローブはコメリで450円くらいでした。親指の付け根に穴があくことが分かったので、親指部分が補強されているものにしました。

補強

しかーし、この補強、親指の手のひら側だけです。本当は手のひら側と手の甲側をまたがる形で補強して欲しい。穴があくのはその境目で、縫い目の糸が摩耗してほつれてきますから。

で、先日、立川の石井スポーツでBDのビレー・グローブを眺めてみたら、ちゃんとこの部分、手のひら側と手の甲側をまたぐ形で補強されていました。さすが、世界のブランドBD。あ、でも指先が出るようになっている方のグローブは、またいでなかった。

新しいグローブがダメになったら、次は手のひら側と手の甲側の両方が補強されたグローブを探します、ホームセンターで。

2013年3月4日月曜日

川乗の岩場にはじめまして

川乗の岩場でクライミング。いつものパートナーの松氏と。

レディーバード・フェイスから望む聖滝

いつもの障子岩は一回お休み。来週から暖かくなりそうなので、宿題の《ホールインワン》は暖かくなってから。前回はビレー中に身体が冷えてしまいましたから。

久々の奥多摩方面。奥多摩駅から先は路上駐車&焚き火の煙が多数。渓流釣りの解禁日だそうです。川乗橋で釣り師の方とご挨拶。毎年どこのエリアに誰が来るかは決まっていてみんな顔見知りだそうです。

川乗橋から、川乗林道。僕らの他に1パーティー、2名。

初めての岩場なので、まずはエリア全体を見学。お待たせフェイスを見て、その後、下のメロディー・フェイス、レディーバード・フェイス、対岸の岩場と。メロディー・フェイス、レディーバード・フェイスは日当り良好。対岸の岩場はちょっと暗いかな。

それから、期待はずれフェイス、ディンギー・フェイス、ヤマネの塔と見学。こちらは木漏れ日。風が通るので、ビレー中はそれなりに寒い。岩もちょっと冷たい。チョークバッグにいれた使い捨てカイロが有り難かった。

ヤマネの塔

今回お世話になったのは、1995年春の岩と雪に掲載された小林敏さんのトポ。岩の形状が描かれているので見やすいです。ただし、対岸の岩場は記載がなく、これは100岩の旧版に記載あり。100岩の新版はレディーバード・フェイスと対岸の岩場が削除されているので、イマイチ。小林さんのトポ以来、初登されたプロジェクトとか、新たに引かれたラインとか、削除されたラインとかがあるので、100岩で情報を更新するのが良いかと。対岸の岩場の南面の左のプロジェクトは初登され、バグダッド・バーニングと命名されているようです。かっこいいルートでした。グレードは5.12c/d。強くなったらいつかはやりたい。

この日は様子見で、10台のルートをばしばし登って行くことに。


《期待はずれ》5.8

まずは、期待はずれフェイスの、《期待はずれ》。マスター・オンサイト。小林さんのトポでは、「快適なフェイス」というコメントが付されているが、事前に得た情報の通り、悪かった。松氏の意見も同じ。まあしかし、岩場で5.8を登って快適だったことは一度もないので、こんなもんでしょう。


《どこふく風》5.10a

次は、同じ期待はずれフェイスの、《どこふく風》。小林さんのトポによると、「最後は左手のコケの生えたフェイスは使わない」。「最後は」ってことは、途中まではOKってことでしょう。取り立てて不自然な限定とは感じなかった。マスター・オンサイト。途中2本目のクリップの時に、右の《期待はずれ》のほうに一度入ってしまって、それから左の《どこふく風》に戻ってきた感じはあったものの、良しとする。松氏はコケ・フェイスに迷い込んだ。


《うたかたの時代》5.10a

ディンギー・フェイスの《うたかたの時代》。下部が面白い。迷いに迷いつつ、粘ってマスター・オンサイト。


《ヤマネコロコロ》5.10b

上のエリアの最後は、ヤマネの塔の南東面で、《ヤマネコロコロ》。ほとんどガバで、とりたてておもしろいムーブのない、長いルート。たまにはこういうのもいいね。マスター・オンサイト。1本目のボルト付近が一番難しかったような気がする。



ヤマネの塔の南東面に残る10台の《キャットウォーク》は2つ星がついているものの、クライマーもビレーヤーも寒そうだったのでパス。北面は寒いからもちろんパス。


《壁に穴あり》5.10b

ということで、日当りの良い下の岩場へ移動して、レディーバード・フェイスで《壁に穴あり》。岩は陰になっているものの、ビレーヤーには日が当たって暖かい。ここは聖滝を望みながら登れる最高のロケーション。
オンサイト・トライ。持ちどころのないガチャガチャしたホールドを無理矢理保持してたぐり落ちしそうになりながら3本目のボルトにクリップしたものの身動きが取れなくなって、テンション。オンサイト失敗。ここが核心。このルートのオンサイトは難しい。壁の形状ゆえにホールドが見にくい、岩全体が砂っぽくて手を挙げて上の方を探ると砂埃が目に入る、ホールドに土とか植物とかが詰まっている。上まで行って下降中に掃除。ここで、ルートの名前の由来を知ることになった。
松氏はフラッシュ。僕は、《壁に穴あり》という名前を無視する激リーチムーブを発動してRP。


《イ短調》5.10d

それから、メロディー・フェイスへ移動して、《イ短調》。ガバをつないでマスター・オンサイト。5.10dにしてはずいぶん楽という印象を持った。小林さんのトポには、「快適にガバガバ登れるが、最後のレッジへの立ち込みが悪い」と書かれているが、最後も悪く感じなかった。もしかしたら途中からボルトの右じゃなくて左を登る設定なのかもしれない。あるいは、リーチがあると有利なのかもしれない。あるいは、調子が良かったのかもしれない。登ったラインも自然な感じがしたので良し。一応、オンサイトの最高グレード更新。


といったところで、もう良い時間。隣の《アンダンテ》は1本目のボルトが見当たらず、パス。もしかしたら《イ短調》の1本目を使うのかもしれない。最後にお待たせフェイスで《待ちぼうけ》(5.11b)を触って帰るか検討したものの、ここは林道のすぐわきのルート。目立つので、山ガールがいる時に登ってキャーキャー言われたいのでまた今度。と思って撤収していたら、山ガールが来た!大失敗。


2013年3月1日金曜日

クライミングシューズのヒールのぶかぶかを解消する方法

今日は工作の時間です。

僕の愛用シューズのTENAYAのIntiはすごくいいんです。買ったその日から長時間はいても全く痛くない。新宿・渋谷間くらいなら歩けます。硬すぎず柔らかすぎない適度な剛正と締め付けで、スメアリング性能は抜群。僕は小川山のスラブで履いてます。甲のラバーのおかげでクラックのフッドジャムも快適。ちなみに、販売元のふれこみではエッジング最強ということになってますが、それはない。極小フットホールドのチャートの垂壁では、やっぱりもっと硬くて小さな靴が有効。エッジングは悪くはないけれどそこそこ。

このあたりのIntiのよさについてはLimestoneというジムのブログで詳しく説明されてますので、ご覧ください。

ということで、極小フットホールドの厳しいエッジングが要求されるとき以外は、だいたいIntiを履いている。あ、あと、ジムでは常にInti。そのため、我が家にはTENAYAのIntiが4足あります。

さて、このシューズの唯一の欠点は、ヒールがぶかぶかなところ。否、これはシューズの問題ではなくて、僕のカカトの問題ですね。シューズのせいにしてはいけません。

白色人種のカカトは出っ張ってるけど、日本人のカカトは平らなので、白色人種向けに作られたシューズを日本人が履くとカカトがぶかぶかってのは、常識ですね。典型的なジャパニーズである僕も、カカトは平ら。Intiを履くとカカトがぶかぶかになります。

Intiも、ラモンジュリアンが履いたらこんな感じなんでしょう、きっと。

スペイン人の足

ところが、僕が履くとこんな感じ。

日本人の足

カカトが平らな分、カカトと靴の間に空間が出来てしまうんですね。ヒールフックをかけようとすると、この空間のせいで靴がずれて、失敗することがあります。上記のライムストーンの方はヒールもピッタリ的なことを書かれてますが、僕くらい日本人らしいカカトの持ち主だと、やっぱり隙間はできます。

そこで、今日の工作の時間では、この隙間を粘土で埋めてみることにしました。こんな感じです。

完成予想図

使った粘土はこれ。世界堂で300円くらい。

石粉粘土 ファンド

粘土選択のポイントは、常温で乾燥して硬くなること。180度で30分とかやったら、オーブンの中で靴が死亡しますからね。悪くするとオーブンが足の臭いで死亡します。まあ、僕の場合は靴下クライマーなので靴は臭くないですけど。ちなみに、靴下は5本指で、できるだけ薄手がいいというのも、もはや常識でしょう。5本指だと、指と指の間が汗で滑ることがない。生地が薄いと、裸足とほとんど同じ感覚です。「靴下屋」と言う名前の靴下屋に売ってます。

さて、早速工作を実行。まずは、粘土を適当な大きさにちぎって、にぎにぎして柔らかくして、ヒールとカカトの隙間を埋めるように靴に貼り付けます。以上、おしまい。超カンタンでした。

ところで、工作の時間の最中に気付いたんだが、僕が履いているシューズの中にも、ヒールが合う靴がある。ロックピラーズのオゾンQCと、5.10のブラックウィング。なんでヒールが合うかと考えると、カカトの形状との相性もあるのかもしれないけれど、単純にサイズが小さいからというのが大きい気が。この二つのシューズはサイズをかなり小さめにしたので、その分カカトがちょうど良いのでしょう。てことは、ヒールが合うようにするには単純に小さな靴を履けば良いってことなのかもしれない。しかーし、この二つのシューズは履くのは相当難儀だし、短時間履いただけでも指先もカカトの上のくびれの部分も痛くなる。

小さな靴とヒールの蜜月

この辺りはトレード・オフですな。

と、これまた工作の真っ最中に気づいたんだが、この工作は、要するにシューズのサイズを小さくする工作なんですね。だから、隙間を粘度で埋めるのは、大きすぎるシューズを足に合わせるのにも有効。逆に、今回のIntiみたいにゆったり目で履いている靴の隙間を埋めると、小さめサイズを履くのと同じ感じ。つま先が詰まった状態になって、快適さは損なわれ、エッジング効くようになって、もしかしたらスメアリングはやりにくくなるかもしれない。粘土の厚さの調節でうまい具合にバランスがとれると良いんですけどね。それは今後の課題。

何はともあれ、工作の時間は終了。ヒールが効くようになったIntiは最強。

が、ここで悲報。

我が家のInti4号機から、IntiはIntiではなくなってしまいました。まず気付いたのが、3号機まではあったソール中央のカエルのペイントがなくなっていました。まあこれはデザインの問題なので、良いとして、次に気付いたのが、履く時に指を入れる輪っか2つの素材が変わっていたこと。で、履いてみると、靴全体の形状も少し変わってしまった様子。これまでは買ったその日から全く痛くなかったのに、4号機からは小指にだけ少々痛みあり。他のシューズに比べて特段大きな痛みではないけれど、Intiの良さが一つ失われて、残念。3匹のIntiをリソールして大事に履き続けようということになりました。