2013年5月3日金曜日

2度目の榛名黒岩にお久しぶり

ゴールデンウィーク、諸般の事情により榛名黒岩でクライミング。いつものパートナー松氏と。

榛名黒岩

榛名黒岩は2度目。一度目は去年の夏にちょっとだけ、イプシロン下部でド敗退したのでした。

今回は、将来登ることになるであろう《エンド・オブ・ア・レインボー》(5.12b)の見学と、黒岩の岩質に慣れるのが目的。

岩場に着いて、まずは一通り岩場を見学。北面の《エンド・オブ・ア・レインボー》はスケールあるフェースの弱点を突く面白そうなルート。南面の左の方はすっきりしない。めぼしいルートは、東面と南面の中央あたりかな。ルート数が多い割に、すっきりしたルートは少ない印象。

まずは東面から。《チェス》(5.10a)、《アルカディア》(5.10b)、《ミニマックス》(5.10c)、《エルドラド》(5.10d)と手頃なルートが隣り合って並んでいるので、トポを見てオンサイト祭り開催を見込んでおりました。

最初に《チェス》。マスターでオンサイトトライ。スラブですね。一本目の上で早々にテンション。なんとかムーブを解析して上まで。松氏はフラッシュ。僕は2便目でRP。上部で左のカンテをがっつり使うと面白くないので、できるだけフェースを登りました。中間部で右のルートにかなり接近したのが良かったのか不明。しかし、手の届く範囲だから個人的には許容範囲。

次に《アルカディア》。マスターでオンサイトトライ。スラブですね。またもテンションはいりました。なんとかムーブを解析して上まで。松氏はフラッシュ。僕は2便目でRP。中間部で右のルートで使うホールドを使ったのは良かったのか不明。しかし、手の届く範囲だから個人的には許容範囲。これはなかなか面白いルート。オススメ。

さらに、《ミニマックス》。またスラブ。松氏がオンサイトトライして、失敗。僕はフラッシュ。出だし、1本目のボルトの上が少々いやらしい。上部は右の方のカチをつないだ。このルートはどこまでのホールドを使っていいか悩むことはないので、3本の中ではすっきりしてる。ムーブも面白くて、良いルート。オススメ。あまり登られていない様子でしたが、お掃除してキレイにしておきました。

3本登って、ようやくスラブの登り方を思い出してきた。

この右の《エルドラド》はすっきりしないのでパス。お昼休憩。お湯を入れた水筒をキッチンに置き忘れるという大失態。

黒岩からの眺望

午後は、悪い悪いと噂の《トライ・アンド・エラー》(5.10b)へ。地雷と言われると踏んでみたくなるものですね。これもスラブ。ここは松氏がオンサイトトライ。そしてどハマり。あまりに長いトライで、ビレー中に身体が冷えちゃいましたよ。しかし、下部で右のカンテの奥の見えないカチを発見してくれて、僕は大助かり。中間部の、カンテの右奥の何にもないところに指先を添えてほぼ右足一本で立ち上がる辺りが核心かな。その後、左のルートにかなり近づくホールドを使ったのがすっきりしないけど、手が届く範囲だし、個人的には許容範囲。右回りのカンテ沿いでも登れそう。 リーチがないとグレードの割に難しく感じるかもしれない。足で立ち上がるスラブ登りがなかなか楽しい。オススメ。フラッシュ。松氏は2便目でRP。

カンテ沿いが《トライ・アンド・エラー》

この段階で13時過ぎ。松氏お昼寝。お昼寝後は、松氏の冷えた身体を温めるため、お散歩。ライオン岩の見学に行きました。ライオン岩はかなり立派でした。

ライオン岩

こちらはグランライオンの右手の岩。左側が《春の坂道》(5.10b)。どスラブで面白そう。右側が《ドラゴンの見張り台》(5.11a)。こちらはカンテ。かなり面白そう。

《春の坂道》と《ドラゴンの見張り台》

グランライオン右手の《フィッシャーマン》(5.10c)。

《フィッシャーマン》

そして、メインのグランライオン。《獅子王》(5.12a)と、《丑王》(5.11d)。

グランライオン下部

グランライオン上部

ライオン岩には面白そうなルートが満載。しかもロケーションは最高。今回は黒岩側からアプローチしたけど、県道からダイレクトにアプローチした方が楽みたい。


カーブ34あたりのこんな感じのところから入ってひたすら尾根を上に。

ライオン岩の入り口

身体も温まったところで、《トライ・アンド・エラー》の左隣の《マザーグース》(5.10d)へ。これまたスラブ。マスターでオンサイトトライ。激リーチムーブを連発してオンサイト成功。上部はかなり頑張った。松氏はお昼寝して調子が悪くなったようで、トライ回避。

中央が《マザーグース》

最後は身体をいじめるために《つる》(5.11b)へ。テンションまじりで1トライして、ムーブは一通り出来た。次回やればRPできそう。

○榛名黒岩
榛名黒岩は安山岩。火山系ですね。形状はチャートに似ていて、直角のエッジが多い。岩は気泡を含んでいるようで、表面に浮いた気泡のおかげでフリクションがちょっとある。ただし、気泡のおかげで、指先のチョークはあっという間に奪われる。安山岩は摩耗しやすいようで、みんなが使うホールドはフリクションが奪われていた。そうなるとつるつるで、チャートより持ちにくい。夏の暑い時期は辛いかな。

黒岩はルートの密度が高い。登っていると、隣り合うルートのボルトがすぐそこに。隣のルートと共有しているホールドも多数?使って良いのか、ダメなのか、分からない。手の届くホールドは使っても良いっていう感覚で登ると、なんだかもやもや。でもトレーニングと思えば自分が満足出来ればいいか。

黒岩はスラブ。《つる》とか《あひる》とか、薄かぶりもあるけど、折角黒岩くんだりまで行くんだったら、黒岩らしいスラブを登りたい。

まずは《ロックダンサー》(5.11c)を登れるようになりたい。

《ロックダンサー》

あ、そうそう。ライオン岩の100岩のトポは、間違ってます。3は《フィッシャーマン》(5.10c)。4が《獅子王》(5.12a)、5が《丑王》(5.11d)です。

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