2013年6月9日日曜日

2度目の瑞牆ボルダー

土曜日小川山を延期して、日曜日に(攀じるのは)2度目の瑞牆ボルダー・ノーマットの旅。

いや別にノーマットにこだわりもポリシーも全くないんだけど、ノーマットでしか登れないシチュエーションってあるじゃないですか。例えば、河原を散歩してたらたまたま魅力的なボルダーを発見しちゃって、その時たまたまクライミングシューズを持ってた場合とか。その時にノーマットで登っても大丈夫かを判断するためには、ノーマット・ボルダリングの経験がないといけないだろってことで、この日は基本ノーマット。でもこだわりはないから、マットが敷かれていたらありがたく使わせていただく。

まずは四ノ谷から。

ガリガリ岩の右手の岩の100岩No.16のマントル(8級)。これは悪いよ。体感3級。

その隣のNo.15のマントル(7級)。これは悪いよ。体感3級。

その隣のNo.14のマントル(8級)。これは悪いよ。体感3級。瑞牆って厳しいところなんですね。

マントル3連発

右のNo.18のスラブ(10級)。これは大丈夫だった。

10級のスラブ

その左のNo.17のカンテ(5級)。これは悪い。体感3級。

No.20のカンテ(5級)。これはめちゃムズイ。体感3級。

カンテ5級

ここまで基本はノーマット。ただ、時々心優しいフランス人がマットを置いてくれたのでマットあり。

ここからちょっと上の方の材木岩のNo.13のスラブ(5級)に狙いを定めた。が、完全に自然に帰っている。仕方ないのでお掃除から。で、フットホールドと言えなくもない凹みをいくつか発掘したところで、トライ開始。しかし、この課題は2mほどの高さの狭い岩のテラスの上からスタートする。テラスの下は尖った木の枝が多数。従って、一度発射すると、あとは僕に与えられるのはオンサイトか死かの二者択一。冷静に戦略的撤退

材木岩のスラブ5級

仕方ないので、左のNo.10のリップマントル(2級)。これはエグイ。見ての通り、すっぱり切れたルーフの上のマントル。しかもホールドはどれも甘い。数トライしてド敗退。これはムズイよ。

材木岩のマントル2級

それから、話題の《発射台》を見学。《発射台》は2級。課題の傾向としては先ほど敗退したNo.10と同じ。それをあの発射台の上でやると考えると...もちろん触りもせず。といって何もせずに帰るわけにはいかないので、隣の《洞門クラック(手前抜け)》(4級)をトライ。チムニーですね。めちゃ高い。リップの様子が不明。ムーブも不明。スタートから早速心が折れて、《洞門クラック(奥抜け)》(8級)を完登。

さらに奥の《裂けた青空》(初段)を見学。これはめちゃカッコいい。しかし、今の僕の手に負える課題ではないので、パス。かといって何もせずに帰るわけにはいかないから、左の苔むしたNo.33のスラブ(5級)を一撃。

裂けた青空(の左のスラブ)

帰りにもう一度《発射台》の前を通ったので、こんどは本当に《洞門クラック(手前抜け)》(4級)を完登。リップがガバで本当に良かった。これはめちゃ楽しい課題。全てのボルダラーにお勧めしたい。

洞門クラック

最後は《ガリガリトラバース》(2級)を3トライしてド敗退で、午前の部は終了。

あ、そうそう。瑞牆ボルダーは課題が岩を贅沢に使って設定されてるのが良いですね。ブランクセクションを使っていろいろ楽しめそう。No.18の10級のスラブの右の隣の岩との間のプチルーフ。掃除したらダイナミックなムーブのクラックをお手軽に楽しめそう。この日はテーピングを持って行かなかったので、次回はぜひやりたい。

隙間

ここでお昼休憩。瑞牆ボルダーのお昼の正解ムーブはみずがき山荘という情報をスイーツ男子ボルダラーSENさんのブログの48さんとデートの巻から得ていたので、ムーブを完パク。フレンチトーストがめちゃうまかった。ちなみに、フレンチトーストはフランスではその由来から"忘れられたパン"とよばれているらしい。

みずがき山荘のフレンチトースト

午後の部は三ノ谷。

桃岩の《桃源》はマットが幾重にも敷かれていて快適。右抜け(6級)は一撃。左抜け(5級)は、見えない一本指ポケットに指先を引っかける小川山の《三日月ハング》的な課題。ちょっと苦労して完登。

左の《桃の花》は敗退。スタートのカチが湿っぽい。気温も高くて全般的にコンディションはよろしくなかった。

夜岩の《スーパークーロワール》(7級)は一撃。これは楽しい。

次はお隣の《夜を待ちながら》(2級)。綺麗なスラブのこの課題に、グラウンドアップ、ノースポット、ノーマット、地面に露出した岩を覆う最低限のクロックス(1足)という、この状況で考えられる最高のスタイルで挑む。が、実力及ばず敗退。

No.15のクラック(10級)は快適。

といったところで、一本桜岩へ移動。ここで僕は焦っていた。というのも、《桃の花》と《夜を待ちながら》で敗退した今、この段階で最大の成果は《洞門クラック(手前抜け)》(4級)。これではさすがに寂しい。何としても3級を、できれば2級を登って帰りたい。その最後のチャンスが、一本桜岩の《一本桜》(3級SD)と《桜餅》(2級)なのだ。背水の陣で向かったさきに現れたのは、苔に覆われ完全に自然に帰った小さな岩だった。リップには木まで生えている。これはまずい。しかし僕にはもうこれしか選択肢はない。意を決して靴を履いたところで、左の方の岩に人影を発見。行ってみると、こちらが本物の一本桜岩であった。手頃な大きさのキレイなフェース。よかったー。

No.5の5級は一撃。《一本桜》(3級SD)は数トライして、困難を感じたので後回し。《桜餅》(2級)をトライ。3トライほどで、マントルのテストピースというこの課題をいと醜いアザラシ・マントルで完登。成果を残すことに成功。《一本桜》はやってる人が多かったので、この後は触らずさようなら。

撤収も見えてきて、なんだかゆったりとした時間が流れ始めたので、前回2回登った《瑞牆レイバック》(5級)に向かった。高さのある美しいこの課題に、グラウンドアップ、ノースポット、ノーマット、地面に露出した岩を覆う最低限のクロックス(1足)という、この状況で考えられる最高の(以下省略)。多少緊張しながら、1手、2手と出したところで、心優しいフランス人がマットを置いてくれた。よかったー。これをノーマットで登るなんて、狂気の沙汰ですよ。無事完登。

最後は上の方を見学して、エレスアクベの《インタシン》(3級)が面白そうだったのでトライ。高さのあるスラブ。数トライして、リップ手前まで到達したものの、足運びがうまく行ってなくて怖くなってクライム・ダウン。敗退。

インタシン

ここで終了。いっぱい登った〜。

帰りは大月から20号、上野原から県道33号で檜原村へ。これは小川山・瑞牆帰りの正解ムーブかもしれない。

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