2013年9月28日土曜日

大奥@障子岩

シーズン到来!奥多摩クライミング!

いつものパートナー松氏&"肉体は3段クライマー"ssやんと、久々の障子岩へ。狙いはもちろん、取りかかり中の《大奥》(5.11d)。前回のトライの様子はこちら

朝は気温が低く、駐車スペースでは息が白い。寒いよこれ。フリースを持ってきて良かった。

アプローチを開始して一気に襖岩まで上り詰めると、暑いよこれ。ひと夏と台風をはさんで、アプローチは少々荒れ気味。

取り付きに荷物を下ろしてちょっと落ち着いたら、涼しいよ。最高のコンディション。


まずはアップで《襖の下張り》(5.10b)。松氏はサクサク登る。僕はテンション入った。3便かけてようやく再登。久々の前傾壁に全く対応できていない。特にフットワークが全くダメ。インスピレーションが湧かない。"肉体は3段クライマー"ssやんは見事RP。小川山の《川上小唄》に続く快進撃。強くなるよ。


続いて《大奥》(5.11d)。

前回、核心ムーブは解明していた。上部は既にRP済みの《お局様》と共通。下部も前回ムーブをこなしている。ということで、核心部から《お局様》に合流するパートさえ解明できれば、何とかなるとの読み。5.11dを2日で登ることを狙う。

1便目

核心ムーブへの入り方が分からず、テンション。左手で使うガバポッケと記憶していたポケットは、右手で使う2本指ポッケだった。ちゃんとメモしておかないとダメですね。核心ムーブを確認して、上まで。2本指ポッケを持って、1本目ボルトのすぐ右のエッジに左足。右足を棚上に上げて乗り込んで、左手を上の三角形ガストン。更に乗り込んで、右手で右のエッジ。更に乗り込んで、右手を上のチビコルネにアンダーガストンピンチ。右足で立ち上がって、左手で上のアンダーガストン。クリップ。核心ムーブ後の合流までのムーブも確認。アンダーガストンのすぐうえのエッジを右手でピンチ。アンダーガストンを少し左のアンダーに持ち替え。右足を右のエッジにおいて、右手で右上のポケットへデッド。左足を右足の右上に移して身体を振って、左手でベロの手前のへこみ。上部ムーブは少々修正。ベロを持って右足を上げたら、ベロの右に持ち替え。左手でプッシュして左足を3センチ上に。

2便目

核心ムーブがこなせず、テンション。核心部からクリップ、合流へのムーブ確認。クリップ時に右足を右にあげてしまうと、次のムーブに移れないことが判明。確認して良かった。ここは、右足をコルネの頂点において、左足をあげて、クリップ。ここで右手でアンダーガストンの左上を持って、左手をアンダーに持ち替え。右足を右エッジにあげて、左足を左の平らな面にスメアして、右手で右ポケットへ。

3便目

日が落ちるのも早くて、ぼちぼちラストトライかという雰囲気。登る気満々でトライ開始。

スタートの左手アンダーから、右手まるっこいところ。左手でコルネの上の方を持って、右足を上げて、クリップ。この1本目のクリップが厳しい。左手が悪い。左足をあげて、右手をコルネにアンダーで寄せて、左手で上の遠いサイド。足をちょこちょこ上げて、クリップ&右手を2本指ポケットへ。2本目ボルトのすぐ右のエッジに左足。右足を棚上に上げて乗り込んで、左手を上の三角形ガストン。ここが力を使う。更に乗り込んで、右手で右のエッジ。更に乗り込んで、右手を上のチビコルネにアンダーガストンピンチ。この右手が悪い。悪い右手のアンダーガストンの保持と右足で立ち上がって、左足を強引に棚の上に。この足上げが厳しい。気合いで足上げに成功。そこから、左手で上のアンダーガストンへ。右足をコルネの頂点において、左足をあげて、クリップ。ここで右手でアンダーガストンの左上を持って、左手をアンダーに持ち替え。右足を右エッジにあげて、左足を左の平らな面にスメアして、右手を右ポケットへドーーン。声が出た。左足を右足の右上に移して身体を振って、左手でベロの手前のへこみ。左足をアンダーガストンのガバフットホールドにおいて、右手でベロを正面から。ベロを持った右腕を下に押し付けてテコの力で保持力を生んで、少々強引に右足を右の高い横向きのエッジへ。ここも思い切りが必要。右手をベロの右に持ち替え、左手でプッシュして左足を3センチ上に。ここでクリップして、ちょっとだけレスト。ここがルート中唯一休める場所。それから、目の前のエッジを左手で保持して、強引に右足をねじ込んで、右上の見にくいエッジを右手で。この足上げが厳しく、気合いで成功。足を踏み替えて左上のサイドプルを左手。ここは一番上が正解。もう一回足を右足に踏み替え直して、左足を左の方に張って、左手を上のスローパーポッケへ。さらにもう一回足を左足に踏み替え直して、右足を右の遠いエッジへ。左足を切って、左手と右足だけで身体を上げて、右手を上のスローパーへ。これもよれた状態だとなかなか厳しい。あとは左上のガバが取れれば、実質終了。

気合いを入れまくってのRP成功。これは嬉しい。無駄なところが1つもない、充実した素晴らしいルート。核心部の右足乗り込みは僕の大好物の変態ムーブだった。

松氏は核心ムーブが肌に合わないようで、敗退。前回の《お局様》は松氏の得意、僕の苦手だったから、間逆だ。

さてと、一応5.11dを2日で登ったわけだが、実はこのルートは岩と雪154号に掲載された小林さんのトポでは、5.11c/dとなっている。菊池さんの『関東周辺の岩場』でも5.11c/d。体感の難しさも、《イクイノシシ》、《デザートストーム》に比べるとやさしい。しかも、上部は《お局様》の時に解明済みだった。ということで、5.11dを2日で登れるようになったとは言い難い。さらなるトレーニングが必要です。

障子岩・いい岩場です

次回は《野生の風》(5.11c)を狙ってみたい。未だ果たしていない5.11cを1日で登ることを目標にして。でも《野生の風》はなかなか厳しいとの情報も。そもそも5.11cというグレードも怪しくて、小林さんトポ&菊池さんトポではいずれもグレードは5.11となっていてアルファベットはついてない。5.11だったら、じゃ、cでいっか、ってことで5.11cになった可能性大。あやしい。

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