2016年7月18日月曜日

小川山シーズンin!で、小さな親切大きなお世話

シーズン最初の小川山。いつものパートナー松氏と一緒。

天気予報がいまいちで、小川山か、瑞牆か、どっちもダメなら岩探索か、という感じで目標定まらぬまま、小川山に到着。この日の狙いはスラブです。駐車場で行き先を悩んで、プチロックの小さな親切大きなお世話(5.10b)を登りに行くことに決定しました。

まずはガマスラブ周辺でアップ。

ハート&ソウル(5.10a)は難しかった。


2回やって、テンション交じりのトップアウト。どスラブでクオリティは高い。下部は右のボルトを使わずフレークにカムを入れて登りました。上部は左にラインを取ればNPで登れるかもしれない。核心部はボルトがないと難しいかな。核心部のボルトはカットアンカーでこれから少々不安。終了点はラッペルステーション。ビナを2枚残置しました。

シーズンはじめのスラブは毎年苦労します。例年だと、夏の最初の小川山では、廻り目平に近づくにつれて屋根岩北面の岩峰群が見えてきて胸が高鳴るのですが、今年は冬から春にかけても花崗岩を登っていたからか、それほどでもありませんでした。しかし、スラブを登り始めるとやっぱり独特の楽しさがありますね。

ウィスキー・キャット(5.10a)は30mちょうど。


ここという核心部があるわけではなく、ずっと同じような強度が続き、とてもいい。こういう長いルートを登りながらムーブを読んで初見で攻略するのはとても楽しいです。ピカピカのグージョン。60mロープでギリギリ下降できます。終了点はボルトにハンガー2本。残置ビナあり。オンサイト。★★

KC’S Banana Cake(5.10a)は、折り重なったような岩を4つほどつなぐライン。一つ目の岩はホールドのないスラブでとてもいい。ここで終わりでいいような気がする。最上部は左にボルトがあるけど、右のほうが簡単で、僕はボルトを無視して右を登った。こういうのはイマイチ。ライン取りが設定と違う可能性も高いけど、どうでもいいので一応オンサイトということで。終了点はラッペルステーション。残置なし。

ここで、続おじさん岩に移動して、ぶんぶく(5.10a)。「どこが5.10aじゃ。ふざけんな!」と叫びました。短いけど厳しくてなかなかいいです。 RCCボルト。終了点は岩の穴にスリング。残置ビナなし。左から歩いて回れます。オンサイト。★

いよいよ本題の、小さな親切大きなお世話(5.10b)。


めちゃくちゃいいルートでした。広い岩壁に引かれたルート。左右にルートはなくて、贅沢。全長25m。グラウンドアップで拓かれているものと思われます。核心部のムーブが秀逸です。リングボルトと RCCと残置ハーケン。ワイド成分まであって、最高です。終了点は立木にスリング。残置ビナなし。左から回れます。オンサイト・トライの挑み甲斐という点では、このグレードの小川山のスラブとしては最高クラスです。オンサイト。★★★

久々の花崗岩のスラブを初見でたくさん登って充実しました。今年はこの方向で取り組みたいですね。

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