2017年5月26日金曜日

クレプシードラに死角はない

比較検討した結果、クレプシードラをbananaしてみました。


唯一の懸念点は、クリックアップのセットと解除がスムーズに行くかどうか。予想通り、解除の際にゲートが引っかかることがあり、少々の配慮が必要。

でもそこまで大きな問題ではなく、その他の点では完璧に求められる条件を満たしています。

早速ロープソロに使いました。大満足。

探して日本で買うよりbananaした方が手っ取り早いと思って、それはその通りだったんですけど、ナナーズの隣のカラファテでも売ってました。おすすめです。

2017年5月25日木曜日

ザ・ラストリゾート@小川山

梅雨を控えて入ってきたニュース。ロジャーさんとSJさんが小川山でザ・ラストリゾートをチーム・オンサイト。


このルートのことはどこかで読んだことがあったなと思って、改めて調べてみると、素晴らしいという話ししか出てきません。

じゃあ行ってみましょう。

ロープ・ソロでリードし、2ピッチ繋げてオンサイトに成功しました。真ん中の木は掴んじゃいましたけど。

要所要所で休めるルートなので、2ピッチ繋げても難しさはさほど変わらないと思います。繋げる意味はほぼないです。

ただ、プロテクションの弾切れは怖いので、繋げることでその駆け引きをより楽しめたように思います。僕の悪いところは思い切りのなさ、ということを前に書きましたが、プロテクションの節約のために計画的なランナウトを繰り返すこのクライミングで、少しだけ成長できたような気がします。

2ピッチ繋げることのもう一つのいいところは、面倒じゃないってところでしょうか。ロープソロだと、アンカーの構築、登り、下降、ユマール、回収と色々やることがあります。ピッチを切るといちいち全部やらないといけなくて面倒なところが、ピッチを繋げると一回で済みます。作業を減らすことは、ミスの可能性を減らすことでもあります。

その程度のことです。

あと、一人で登るか、二人で登るか。

二人で登るのが断然オススメ。Thumbs upは一本より二本の方が楽しいです。


せめて天気が良ければ、上でコーヒー・ブレークを楽しめるのですが。

ビレーのシステムについては色々発見がありました。それは追い追い。

2017年5月19日金曜日

マッドロック

マッドロック

左手薬指の調子が悪いので、ノーハンド&左手右手ワンハンドクライミング、やってみました。

基本スラブです。

ノーハンドは自分に何ができて何ができないかがわからないので、課題の設定がまず難しい。


既成課題のワンハンドもなかなか。凹角のボリュームと壁に挟まってズリズリの得意系に持ち込んで、4級を1つ。

引き続き頑張ります。

○参考映像
ジョニー・ドーズのNo Handed Climbing

2017年5月17日水曜日

喘息持ちクライマー向け、カムのメンテナンス


動きが悪くなったカムはメンテナンスが必要でして、よく使われているオイル・スプレーをちょっと前までは使っていました。

どうせ初心者なので油の良し悪しが分かるわけでもなく、全く性能に不満はなかったのですが、オイル・スプレーは飛散したオイルを吸い込んじゃうんです。それが喘息持ちにはとても悪いです。当然ながら屋内では絶対ダメです。

そこで、メンテナンス方法を変えてみました。使う道具は、二つ。

AZ 狭所用オイラー 15ml 極細針ノズル付


AZ(エーゼット) CKM-001 超極圧・水置換オイル (オイル50ml)


極細オイル差しを使ってオイルをちまちま注入することで、飛散を起こさせず、吸入を防止します。多少なら屋内でもオッケー。

オイルの種類はいろいろあって、どれが良いのかわからないんですけど、参考になるのは自転車の人のブログです。彼らはクライマーよりはるかに過酷な環境に置かれています。今回選んだのは、水置換のオイルで、これはカムをザブザブ水で洗って、乾かす前に使うことができます。メンテナンスを一挙に済ませることができて、楽チン。

と、これでやったすぐ後に、シリコンスプレーがいいという話を聞きました。スプレーは論外ですけど、調べてみるとシリコンオイルも売ってるようで、いいかも。砂まみれ、苔まみれにしてカムを使う人には、汚れにくくていいのかもしれません。ただ、乾かしてから使わないといけないっぽいので、そこは水置換オイルに優位性あり。

ちなみに、オイルを注入するポイントはアイロンさんのブログに詳しいですが、加えて、以下の箇所にも入れた方がよさそう。


1. ワイヤーケーブルとカムローブの接続部(マスターカム等、繊維のものを除く)
2. 軸の外側

これでうまく行くでしょうか?

ジャミング・トレーニング法

左手フィンガージャムのトレーニング。


右手では綺麗に書けるのに、左手ではうまく行きません。

吉田式フィンガージャムの筋肉的なポイントは、深指屈筋と深指屈筋と骨間筋の連動、そして虫様筋の脱力。

二重丸を描く運動にはこれら全てが要求されます。

加えて、上腕と肩の脱力にも効果的。これをやると上腕と肩に無駄な力が入り、肩が凝ります。クライミングにおいても同じことが起こっているはずで、肩と背中の故障につながりかねません。

程よく力を抜いて美しい二重丸が描けれるようになれば、フィンガークラックのグレードが数字1つは上がることでしょう。

2017年5月16日火曜日

主観的でもいいんだよ

ボルダリングのグレード


ずいぶん前になりますが、ミキペディアさんがボルダリングのグレードについて書いて、とても面白かったです。先日、Noelと名付けたシンクラックPを登ったことで、グレードについて考えることがあったので、今更ながら取り上げてみたいと思います。

ミキペディア方式


ボルダリングのグレードの決定方法~前編:グレードの定義、前提となる考え~
 ボルダリングのグレードの決定方法~後編:難易度の構成要素~

グレードの決定方法に関するミキペディアさんの考え方は、僕がこれまで触れたことのないもので、とても興味深いものでした(と言っても、僕が触れたことがないだけで、みんなそう考えていたのかもしれないし、あるいはセッターの方々の間では共通の理解なのかもしれませんが)。その考え方は、以下の一節に端的に現れています。

理想的には「全クライマーがこの課題にチャレンジしたら何%のクライマーが完登できるか(もっと理想的には、合わせてアテンプト数がどのくらいになりそうか)」という思考実験の元に難しさを決めるべきだと思います。

非常にわかりやすい、極めて客観的な決定方法ですね。ちなみにこれは、ボルダリングのグレードに関する見解ですが、スポーツ・ルートやトラッド・ルートでも同じことがいえるでしょう(たぶん)。ということで、この見解に立って、Noelのグレードを考えてみたいと思います。

Noelのグレード


ここに書いた通り、Noelのグレードは5.12bとしています。これは、センチュリー・フォー・カラーズと同じくらいの難易度だからです。これは、僕が感じる難易度です。

では、ミキペディア方式ではどうなるか?

Noelの核心部は出だしで、フィンガーティップのレイバックからの第一関節ジャムが2発続きます。特に1発目の第一関節ジャムは、人差し指がギリギリ入るサイズです。僕の指はとても薄いです。普通の太さの指の人は、ジャミングできません。ここに指が入るクライマーは、男性では10人に1人もいないはずです。指が入らない人にとっては、ひたすらフィンガーティップのレイバックで、フットホールドもなく、超難しいはずです。しかも、プロテクションもとれず、短いけれども下地は悪いので、超危険です。他方、指の細い女性ならどうかというと、背の低い人は僕がスタート・ホールドとしているところに手が届きません。僕の身長は177cmで、僕の腕は日本人としては結構長いです。背の低い人は、スタートホールドに到達するまでに、さらに厳しいムーブが加わることになります。

このことからすると、Noelを登れる人はとても少ないはずです。ミキペディア方式を採用すれば、5.13は堅いでしょう。クラックとしてはもはや日本国内にはほとんど存在しないレベルのグレードです。

では、Noelに5.13というグレードをつけると、何が起こるでしょう?

僕と同じ身体的条件を持つ人にとっては、5.13というグレードを期待して登りに行ったら、実際には5.12b程度で、期待はずれと思うことでしょう。指が太い人は、5.13だと思って登りに行ったら、実際には5.14相当であったり、あるいは不可能であったり。背の低い人にとっても同様です。背が低くて指の太い人にとっては、何が何だかわからないことでしょう。いずれにせよ、5.13という数字が意味を持つ人は一人もいません。

グレードはクライマーに難易度を伝えるためにある(と僕は思っている)のに、5.13という数字は、誰にとっても正しく難易度を伝えることのない、全く意味のない数字です。客観的なグレードは、時になんの意味もない数字になってしまいます。

グレードが主観的とはどういう意味か?


ではなぜこのような事態が起こるのか。それは、グレードは客観的でなければならないという観念があるからだと思います。そして、グレードは客観的でなければならないという観念の背後にあるのは、グレードは主観的であってはならないという観念です。このことは、ミキペディアさんのブログを受けてのTwitterでのやり取りでも明らかになりました。



それでは、グレードが主観的であるとは、どういう意味なのでしょうか?

グレードが客観的であるべきと考える見解は、グレードが主観的であるとは、直感でグレードをつけることや、合理的な根拠を持たずにグレードをつけることを意味すると考えているようです。グレードに「主観が入る」という表現は、このことの現れです。

しかし、「主観的」には別の意味もあります。おそらく、グレードの主観/客観論争は英語圏から来ているものです。主観的の原語はsubjective。subjectiveには、「気分や好みに依拠する」という意味の他に、「subject(=主体)に関する」という意味もあるます。主体とは、ここでは個々のクライマーです。主観的なグレードとは、クライマーと課題やルートとの関係性に付けられたグレードと理解することもできます。身長170cm以上の人にとっては5.10で、それ以下の人にとっては5.10、といった丁寧な説明がなされた「主観的な」グレードが付されたトポが、かつてありました。間をとって5.10+という表記よりも、そのような「主観的な」グレードの方が、情報として価値があることは疑いようがありません。クラック・クライミングの場合にはその傾向はさらに顕著で、指の細さや手のひらの厚さで難易度は大きく変わってしまいます。グレードは人によって異なる、クラック・クライミングでは常識かもしれません(僕は経験が少ない上に、クラック・クライマーと話したことがあまりないのでよくわかりませんけど)。

客観志向の意味


翻ってみるに、ミキペディアさんがなぜグレードの客観性にこだわるのか。それは、ジムの課題としては、身体的特徴によって著しく難易度が異なる課題は良くないと考えられるからではないでしょうか(実際はそうなってない、いい加減なジムもありますけど)。誰が登っても同じような難易度に感じる課題を目指し、それが実現されるならば、「主体に関する」主観的なグレードと、登れるクライマーの割合を指標とする客観的なグレードは、一致します。そこでは、客観的なグレードは情報として価値を持ちます。

セッターによる客観的なグレードの志向は、誰にとっても同じ(くらいの)難易度になる課題を作って提供するという、セッターの意気込みの現れとみるべきでしょう。ありがたい限りです。

あ、絵を描くのを忘れた。

2017年5月14日日曜日

カンテで切れるロープ、の続き

カンテで切れるロープ(http://lowfatclibmer.blogspot.jp/2017/04/blog-post_17.html)の続きです。

山と渓谷社のクライミング・ネットが、Michele Caminatiのロープ切断によるグラウンドフォールを紹介しています。5月14日の更新です。


これを受けて、「今更?」と周囲では軽く盛り上がっています。僕も、今更?と思ったのですが、掲載手続きに時間を要するのではとのご指摘をいただきました。


で、他のメディアはどうかと調べてみると…

第一報は、レスキュー・チームでしょうか。事故の2日後、3月30日です。
https://www.facebook.com/edalemountainrescue/posts/1581494401879301:0

それから、いち早く報じたのが、planetmountain。Caminatiさんの地元メディアですね。3月30日。
http://www.planetmountain.com/en/news/climbing/michele-caminati-survives-gritstone-ground-fall-in-england.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

お膝元のUKCもかなり早く、3月30日のよう(コメント欄の日付から)。
https://www.ukclimbing.com/news/item/71015/elder_statesman_and_a_ground_fall_for_michele_caminati

カナダのGrippedも3月30日。
http://gripped.com/news/watch-grit-stone-whipper-cuts-rope-climber-decks/

英国BMCによる分析が、3月31日。
https://www.thebmc.co.uk/rope-shear-could-happen-to-anyone

ドイツkletternも3月31日。
http://www.klettern.de/news/sportklettern-bouldern/kante-schneidet-seil-durch.1677776.5.htm

スイス、LACRUXも3月31日。
https://www.lacrux.com/klettern/michele-caminati-ueberlebt-10-meter-sturz-nach-seilriss/

米国ROCK & ICEのweekend whipperが3月31日。
http://www.rockandice.com/weekend-whipper-video/michele-caminati-rope-cutting-ground-fall-elder-statesman

同じく米国、IFSCボルダリング・ワールドカップの独占放映権でけちょんけちょんに言われてたFLOCLIMBINGは3月31日。
http://www.floclimbing.com/article/54117-michele-caminati-survives-gritstone-ground-fall-after-rope-shears

さらに同じく米国のClimbingが、少し遅れて4月1日。
http://www.climbing.com/videos/video-arete-cuts-rope-resulting-in-groundfall-for-michele-caminati/

で、5月14日のクライミングネット、という流れ。

2017年5月8日月曜日

シャドー・エリア・その2

のりさんと再びのシャドー・エリア。「シャドー・クラック」をトップロープで。ムーブは下から全部つながりました。

終了間際に合流したセンチュリー組のじゅんさん。「やってみますか?」なんて誘ってみたら、トップロープでスルスルと。一度テンションが入ったものの、仕切り直しであっという間に登ってしまいました。僕が6手の複雑なムーブをこねくり回して登った核心部のルーフを、わずか2手で突破してました。これ、リードだったら気合いでオンサイトしてたかもしれません。ちょっと申し訳ないことをしました。


いいものを見て大満足。

帰りは酒折のエベレストヒマラヤ。これまた勉強になるお話がたくさん。いい1日でした。

人と登ること

人と登ると様々なフィードバックを得られ、成長に寄与することを、最近になって感じています。

ちょっと前の「影の軍団」では、珍しく僕がリードした後にフォローで回収してもらいました。そしたら、「フィンガーサイズのカムはタイトにきまってるけど、大きめサイズがゆるゆるです」と、のりさんからありがたいコメントをいただきました。キャメの3番がほぼ開ききっていたそうです。

言われてみれば、心あたりはありました。

4番がギリギリ入るか入らないかのサイズの時に、ユルユルの3番を入れてしまうこと、あります。

気をつけないといけません。頑張って4番を入れるか。そもそも3番と4番のサイズが離れていることに根本的な問題があるのだと思うので、3番を2本持っていくくらいなら、3番と4番の間のサイズのヘリウム・フレンズ4番を1本持っていくことにしましょう。


その他いろいろ、勉強になってます。

2017年5月5日金曜日

甲府ボルダー散歩

僕「レディー・ガガは本名じゃないんだよ。」

娘「え?どういうこと?」

僕「歌を歌う人は、歌を歌うとき用の名前をつけることがあるんだよ。」

娘「あ、デーモン閣下みたいな?」


諸般の事情により、GWの1日、娘二人を連れて出かけることになりました。まずは石和のジムでROCKCLIMBING第2号を入手。ありがたいことに近場のボルダー情報を得て、一同で向かいました。

岩質は好みです。しかし、到達したのは、魅力的なボルダー課題の一歩手前まで。山頂付近の東屋で富士山を眺めながらおやつを食べて、楽しいひと時を過ごしました。新緑の美しい、いいタイミングでした。同行者の意向により、岩に触れることなく下山。

また行きます。

懸垂・ビレイ用安全環付きカラビナを考える。

懸垂・ビレイ用安全環付きカラビナの正解は何か?

最近ますます一人でルートを探る機会が増えました。いきなりリードとはいかないことが圧倒的に多いので、上からロープを垂らして、懸垂で降りて掃除して、登り返しながらムーブを探ります。その時にビレイ・デバイスをハーネスに連結するカラビナのお話です。

BD・グリッドロック・スクリューゲート

http://www.edgeandsofa.jp/fs/edgeandsofa/cat374/gd01247

最近まで、BDのグリッドロックを使ってました。


しかし、このスクリューゲートは、閉め忘れると大変なことになるし、ロープが当たったりして作業中に開いてしまうことがあることも知られています。ヒヤリとしたことは幾度か。また、一人での作業は色々と神経をすり減らすもので、なるべく考えないとけないことを減らしたいところです。

ペツル・ウィリアム・トライアクト・ロック


そこで、ルートを登り始めた時に最初に買ったペツルのウィリアム・トライアクト・ロックを持ち出してみました。これは快適。スクリューゲートを閉め忘れることがないし、閉める作業がない分考えるべきことが減るし、ムーブ探りや掃除中に不意に開く可能性も(全くないわけじゃないかもしれないけど、ほぼ)ありません。支点構築用のビナも全部これにしたいくらい。


問題は、ムーブ探り中に不意にマイナー・アクシスになる可能性があることです。それが気になって、思い切って身体を動かせないし、精神的にも消耗するので何度も懸垂とムーブ探りを繰り返せず、結果的にムーブ探りの効率性が落ちます。この点では、マイナー・アクシス防止機構が付いたグリッドロックが優位です。

そこで、この両者の優れたところをどちらも備えたカラビナはないものかと、調べてみようと思いました。

カラビナの条件


僕がこの目的でカラビナに求めるものは、以下のとおり。

必須の条件として、


  • 1. スクリューを閉める必要がなく、自動で閉まってくれること
  • 2. 作業中にゲートが不意に開く恐れがないこと
  • 3. マイナー・アクシスが発生しないこと


追加的に欲しいものとして、

  • 4. ビレイ・デバイスをセットする作業が面倒でないこと


BD・マグネトロン・グリッドロック

http://www.edgeandsofa.jp/fs/edgeandsofa/cat374/gd01240


条件1、3は完璧。2がちょっと心配。ツイッターで頂いたコメントでは、経験なしとのこと。ロクスノのギアオタクでは問題なしと書かれてたような気がする。4はちょっと面倒。ビレイ・デバイスをセットするときにセパレーターからビレイ・ループが外れて、再度セットするためにゲートを一度開かないといけません。ゲートを開くのはとても簡単そうですけど。

エーデルリッド・HMSストライクセーフロック

http://www.edgeandsofa.jp/fs/edgeandsofa/cat374/gd00285


条件1は完璧。2も、改良されたのか、セパレーターがゲートに付いて二重ロックになっているので、不安はなさそう。ただし、セパレーターを上に跳ね上げる方式なので、ビナがビレイ・ループに向かって押されると、ビレイ・ループがセパレーターを押し上げて外れる可能性あり。その時にロックが解除されてゲートが不意に開く可能性が、ないわけではない。3も、ビレイ・ループがセパレーターを押し上げて開いてしまえば、マイナー・アクシスの可能性はあり。4は、セパレーターを押し上げるのが少々面倒で、ビレイ・デバイスのセット時の作業が一つ増えてしまいます。

グリベル・クレプサイドラK10Gツインゲートカラビナ

http://www.edgeandsofa.jp/fs/edgeandsofa/cat374/gd00366


条件1、3は完璧。エーデルリッドのスライダーロックと違ってセパレーターを押し下げる方式なので、セパレーターが不意に外れる可能性は低そうです。2も良さそうな気がする。4が不安。金色のゲートをビレイ・デバイスの穴に通さないとけなくて、普段使っているシンチとの相性が不明。セパレーターはビナ自体を引っ張るだけでビレイループが収まるので、いいです。

DMM・ビレイ・マスター2

http://dmmclimbing.com/products/belay-master-2/


ツイッターで教えてもらったビレイマスター2。条件1はイマイチ。スクリューゲートを自分で閉めないといけません。スクリューを閉めないとプラスチック部分が閉まらず、プラスチック部分が閉まってないことは一目瞭然だから、閉め忘れには気付きそうですけど。閉めるという作業をしたくないです。2は不安なし。3も不安なし。4はプラスチック・パーツを閉めるのが手間。しかもちょっと硬そう。

DMM・ライノ・ロックセーフ

http://dmmclimbing.com/products/rhino/


シンプルなのに意外と良いかもしれないと思ったのが、DMMのライノ。条件1はロックセーフを選択することで不安なし。2も全く不安なし。3はどうでしょう?4は完璧。もしこれが完璧に機能するなら、ツノを付けただけで全ての問題を解決してしまったことになるわけで、DMMすごい。

他に候補があれば教えてください。

追記

マムート・クラッグ・スマートHMS

https://www.mammut.ch/JP/ja_JP/B2C-Kategorie/Equipment/Climbing-Equipment/カラビナ%EF%BC%8Fエクスプレスセット/Crag-Smart-HMS/p/2210-01230-2540-1

ツイッターで教えてもらったマムートのビナ。スクリューゲートかと勘違いしてましたが、違いました。教えてもらったのとちょっとちがう現行モデルが多分これ。


条件1はまあまあ。ゲート自体は自動でロックがかかりますが、プラスチック部分を自分で閉める作業が必要です。プラスチック部分さえ閉じていれば、条件2は完璧。条件3も同様。条件4は、プラスチック部分を閉じる一手間が入り、完璧とは言えません。結局、プラスチック部分を閉じる作業をどう評価するかですね。

2017年5月2日火曜日

シャドーエリア

不安定な天気で、撤退が容易なところへということで、シャドーエリア。



「影の軍団」は、下部が盛大な染み出し。エイドで抜けて中間部以降は、過去最高の岩の脆さを体験しました。大正時代の手掘りのトンネルと同格。

シャドークラックは、表面は結晶がポロポロ落ちるけど、気をつければ大きくは崩れません。2度ムーブを探って終了。

たぶんまた行きます。

2017年4月30日日曜日

フラット・ホワイトday3

三日目のフラット・ホワイトへ。今回は一人です。

上からロープを垂らして、中間の前傾カンテから上のムーブ探り&プロテクション確認を2度。ハイステップ、スメアを多用する典型的なカンテの登りで、最高です。こういう岩を登りたかった。問題はプロテクション。かなりのランナウトの上に、体を横に倒してカンテの向こうを覗き込む不安定な体勢で、効いてるんだか効いてないんだかわからないカムをセットします。それも3回。その上でさらに核心ムーブがガツンと一発。

マスターカム黄

これを登る実力を、僕は備えることができるのだろうか?

謎。


2017年4月26日水曜日

フラット・ホワイトday2

シンクラックPを登った日、午前中はフラット・ホワイトでした。写真を見て興味を持ってくれたkonさんと一緒。

ルートの全長45mくらいか。2本のロープを連結してのTRを試みました。リップで擦れるのを避けるために支点を随分下に降ろさないといけないことも相俟って、いろいろイレギュラーで面倒ではあります。

下部10mは右から入ると5.8くらいのスラブ。プロテクションはクラックと立木から取れ、問題なし。

その上8mくらいはスラブと垂直の間。出だしがちょっと悪くてプロテクションも取りづらいところ。と思ってたら、ソージ・コーナーでも大活躍したホールド・デストロイヤーkonさんがホールドを破壊し、ムーブもプロテクションも怪しい感じになりました。リード時じゃなくて良かった。

次の12mほどの前傾したカンテのムーブが核心部になりそうな予感。垂直部にハンドサイズのカムを固めどりしたら、ランナウト5mほどで、半身がはみ出した怪しげなセットのマスターカム赤。さらに2mでまた半身がはみ出した怪しげなセットのマスターカム黄。さらにマスターカム紫。その上にC3赤がボンバーだけど、入れるとムーブができなそう。ここまでのカンテのパーミングで前腕はパンパンの予感。そこでやって来るハング越えの核心ムーブ。解明できませんでした。


次のセクションは傾斜の落ちたコーナーとカンテが10m。今回は触らず。

最後の5mはライン取り未確定。

という感じで、充実のルートになりそうな予感です。この岩には巨大な蜂の巣の残骸が多数。夏は危険地帯になりそうです。陽当たりも良すぎて暑いでしょう。狙うは次の冬ですね。

konさんはお気に召さなかった様子で、次回から一人になりそう。冬までにプロテクションとムーブをじっくり考えることにします。

追記
帰りはヒマラヤ酒折店でインド料理。カブリナンがなかなかよかったです。

2017年4月25日火曜日

シンクラックP、RP

昨年の秋から取り組んでいたシンクラックのプロジェクトに成功しました。 11日目でした。

初手の右手第一関節ジャムは効きが甘く、70点。強引に左足トージャムをきめて、手を進めました。結果的にはこの初手のジャムが核心ムーブです。初手に成功するまでに3日。 その後、上部のムーブを探っている最中に初手のムーブができなくなって迷走することになり、ついにコツを発見したのは、10日目。


続く右手の第一関節ジャムも厳しく、下から繋げると効きが甘くて、80点。抜けそうになるのに必死で耐えながらカムをセットしました。このムーブを発見したのは4日目でした。


次に来るのはこのクラックで唯一左手ジャムがきまるポイント。ここはロープにぶら下がってムーブを探る時はジャムがよく効くのに、下から繋げるとうまくはまりません。時間をかけて効きを高めます。それでも90点。


さらに続く右手第一関節ジャムは、本来は3回右手第一関節ジャムの中では一番の効き。しかし、これまた繋げるとうまくはまらず、効きは60点。完全にきめることは諦め、強引に左手を進めます。


棚を取ればムーブ的にはほぼ終了です。ここまでは直前のトップロープでの確認で成功していたので、自信を持って挑む事ができました。 しかし、下から繋げてのナッツのセットの体勢を確認しておらず、左手でセットしないといけないのに、バランスが悪く左手を離して安定してセットができません。左のギアループにつけたプロテクションを右手で取るという不測の事態。


ここからクラックは左上に続きます。ここでもまたプロテクション問題が発生。左手でセットしないといけないのに、左手を離せません。右手でなんとかセットしたものの、ブラインドのセットになり、一歩上がって覗き込んだら、クラックの中で完全に歯が開ききっていました。なんとかセットを修正し、上に抜けてRP成功。

この岩を発見したのは2016年10月のこと。いつものパートナー松氏とナメクジスラブにやって来た際に、スラブのあまりの難しさに心挫けて岩探し散歩に出た時でした。 尾根から一歩外れた岩の裏側に、このクラックは切れ込んでいます。尾根の上からはその姿は確認できず、何の期待も持たずに念の為と岩の裏側に回り込んでこのクラックを発見した時の驚きは、今も鮮明に覚えています。

実際に登ってみると出だしから極度に強度の高いムーブで、圧倒されました。それでもどうしても登りたくて、いろんな人にビレーをお願いしたり、一人でロープをフィックスして練習したり。一冬を越え、このためにトレーニングを積み、体重を5キロ落とし、シューズのフリクションが上がる暖かい時期を待ち、時間帯を選び、軽いハーネスに履き替え、プロテクションは最小限に絞り、チョークバッグはつけず、自分のクライミング能力を切れる寸前のゴム紐のように伸ばして、なんとか登ることができました。

この岩の発見のきっかけを与えていただいた方々、付き合っていただいた方々に感謝です。

「喜び讃えよ 主イエスは生まれぬ(Noel)」(5.12b)

クラックの経験が少なすぎてグレードのことは分かりません。5.12bとされるセンチュリー・フォー・カラーズは7日で登っていて、それよりも時間はかかっています。他方で、センチュリーは初日にムーブとプロテクションについて情報を得ていて、こちらは情報なし。しかも短い上に出だしが核心なので、登りやすいかもしれないとも思います。ということで、ひとまずセンチュリーと同じ5.12bということにしておきます。

このクラックにグレードをつけることになんの意味があるのかとも思いますが、その話はまた別の機会に。

英語名はNoelってことで、ノエルでもいいです。そういえば、シンクラック、シンクラックと言ってましたが、初手以降は右手は第一関節が入ったので、フィンガークラックです。

2017年4月20日木曜日

スーパー・レイン@海金剛

ようやく天気が許してくれて、行ってきました。スーパー・レイン@海金剛。おしのさんと一緒。


海からズドンと突き上げる白い岩壁。雲ひとつない好天に恵まれました。


見下ろすと荒波が打ち付ける海。ハング越えの最中に足元に目をやると、猛烈な風でドッカンドッカンと音を立て破裂する波が目に入り、緊張感が高まります。


全ピッチ登りきると、遠くに富士山の姿。最初から最後まで出来過ぎた岩です。

僕は2(樹林帯の上)、4(その上の上)、5(快適なテラスの上)の各ピッチをリード。リード、フォローとも全ピッチ落ちずに登れて、最高のパフォーマンスでした。

唯一の問題は風。快晴の一日で、暑すぎるのではとの心配もありましたが、強風のため極寒。途中からガクガクブルブル震えが止まらず、動けなくなるかと思いました。皆さんも気をつけて。

幾度もの雨天順延を繰り返し、結果的にはその度に良い事前トレーニングを重ねることができました。おしのさんにはアイスドールのオンサイトで自信を持って臨んでもらえたのではないでしょうか。3P目の斜めに伸びるシンハンドは難しくて、リードはなかなかのものだと思います。僕も、マルチのシステムとか、色々学んで成長させてもらいました。

ありがとうございました。

2017年4月17日月曜日

スラブ・エリア

少し前に探索して(再)発見したスラブ・エリアへ。

一緒に探索しNorlys氏、konさん、松氏の猫危篤離脱により合流したのりさんも一緒です。

登ったのは、長いコーナークラックの「ソージコーナー」(5.10a)。

一番手のオンサイト・トライは、クラックに詰まった乾いた砂をかき出しながらのクライミングになりました。中間部、左手のガバを砂の中から掘り出し、次の右手のハンドジャムを入れようというところが砂で埋まっていて、かき出している最中に左手が砂で埋まりました。ここで前進する力を失い、あえなくオンサイト失敗。実力不足です。


ワイドの手間の木の生えたテラスまでだったら、60mロープでロワー可。もしかしたら50mでも可能?その上のワイドは今回は誰も触らず、登ったら面白いのか、怖いのか。テラスまでは5人登ってかなり綺麗になったようです。

左のコーナーは丈夫で左のかぶった壁の手前のライトニング状のクラックを登るのが、サンダー・ボルト(5.10d)。僕は登りませんでしたが、こっちも面白いそうです。


4人登って綺麗になったよう。

最後はちょっと離れたところにあるかぶったクラックの様子見。上から懸垂で降りたら、大変でした。下から見るとそんなにかぶってるようには見えないんだけど、150度くらいの張り出し4mほどか。壁から離れてしまうから、懸垂でホールドを確認するのも一苦労です。


とりあえず、山梨のゾンビ・ルーフ(仮)と呼ぶことにしましょう。

ゾンビ・ルーフはあの傾斜と長さで5.13aとか5.12dとか書かれてます。こいつはそこまでの傾斜も長さもないので、5.13はないのかも。第一関節ジャムとか、オフフィンガーとシンハンドの間のサイズとかで、ジャミングは難しそうですけど、どうでしょう?僕は多分登りませんけど、konさんが乗り気だったのできっとやってくれるでしょう。

○追記
帰りは石和のインド料理「マハラニ」で晩御飯。豆サラダとチキンティッカ。予想をはるかに超える量で、大満足でした。

2017年4月9日日曜日

カンテで切れるロープ

先日の岩掃除で、避けることは難しいのですが、フィックスしたロープがリップで擦れて、気が気ではなかったです。というのも、1週間ほど前に、カンテでロープが切れる映像を見てしまったからです。

Ground fall - Michele Caminati from UKClimbing.com on Vimeo.

UKのElder Statementというルートで、Michele Caminatiさんが撮影中にフォールし、カンテにロープを盛大に擦って、ロープが切断されました。

映像はUKCによってアップロードされ、UKCのウェブサイトにはその報告もあります。
https://www.ukclimbing.com/news/item/71015/elder_statesman_and_a_ground_fall_for_michele_caminati

これによると、Caminatiさんは、3月27日にルートを完登し、その翌日に撮影のために再度岩場を訪れ、撮影中にフォールしたそうです。その際にロープが切断されグラウンドフォール。シェフィールドの病院に搬送されました。手首と踵の骨折の様です。Caminatiさんのコメントの概要は以下の通りです。「メットなしの10mmシングルで登ったら落ちてもうた。ハーフロープで登った方が良かったのかもしれんけど、まあしゃあないね。」

Elder Statementは、Curb Edgeというエリアにあります。Curb Edgeは、Peak Districtの東部に位置し、600ものルート・課題がある大きなエリアです。
https://www.ukclimbing.com/logbook/crag.php?id=21#overview

だいたいこの辺です。



UKCによると、Elder Statementは、2004年にSteve McClure氏によって初登されました。
https://www.ukclimbing.com/logbook/c.php?i=250816

その後、James Pearsonさんが第三登しています。
https://www.ukclimbing.com/news/item/67875/james_pearson_-_elder_statesman_-_hxs_7a

こちらがその時の映像です。最近のボルダリングのW杯に出てくるコーディネーション系の課題みたいなクライミングです。

James Pearson makes the 3rd ascent of Elder Statesman, HXS 7a, Curbar Edge, Peak District UK from Wild Country on Vimeo.

Jame Pearsonさんの第三登を伝える上記UKCのウェブサイトによると、初登者のSteve McClure氏は、カンテでロープが切れるリスクを認識し、太いシングルロープ3本で登ったそうです。その際の映像がこちら。



なお、Elder StatementにはHXSというあまり聞かないグレードが与えられています。これも上記UKCのサイトに解説があります。HXSは現在ではEと表記され、E1、E2とと数字をつけて細分化されています。今でもリスクの測定が難しいルートに付されることがあるとのこと。

今回の事故を受けて、BMCは早速注意を喚起する情報を更新しています。それによると、(1)エッジの鋭さはさほど問題ではなく、ガタガタしたエッジと高い落下係数がヤバい、(2)エッジにを跨がない様にロープをマネージすることが大事、(3)物質量の多い(つまり、太くて重くて密度の高い)ロープが切れにくいそうです。ダブルはいいけど、両方クリップしないと意味ないと、とも。
https://www.thebmc.co.uk/rope-shear-could-happen-to-anyone

なお、こちらが今回の事故に対する初登者のコメントです。
みなさん、気をつけましょう。

フラットホワイト、まずはお掃除

久々の単独登攀の覚悟を決めた週末、甲府盆地は小雨が降ったり止んだり。渓谷には終始霧が立ち籠めていました。

それならばと、かねてより気になっていたモービーディックの左のフェースを見に行くことに。濡れ落ち葉のアプローチを慎重に歩いて、岩の上まで1時間。

あたりをつけてロープを投げて降りてみると、大外れ。ずいぶん左のほうに出てしまいました。せっかく降りたからと、左のほうもよく見ると、こっちはこっちでトラッド・ルートにならなくもなさそう。軽く掃除をしてみました。


既成ルートの終了点は遺跡になっていました。


折れたRCCボルトもあります。

で、本題のフェース。



下から見上げた浅いカンテ状がやはり核心部で、15m弱。抜けそうなカムが入らなくもなさそうなところが3箇所はあった様に思います。NPで登るか、ボルトを打つか、試されますね。NPだったら、「5.12 NP R 40m」ってとこでしょうか。


上から見下ろしたところ。下部のラインどりに悩みますが、オールNPで行くなら右のやさしそうなクラックから入るのがいいか。核心部でボルトを打ってしまうなら、下部は直下の5.11dの既成のスラブから繋げるのが良いか。

吉田さんに倣って、とりあえず名前(仮)だけつけときます。フラット・ホワイト。

2017年4月5日水曜日

シンクラックP day10

暖かくなったってことで、ちょっとだけシンクラックの様子見です。10日目。

岩の上の気温は10度。数日前の雪が残り、岩の正面はもう少し気温が低そうです。上部も下りも雪が積もり、危険。クラックの中を冷気が降りてきます。


しかし、気温が高いぶん体が動くので、助かりますね。

わからなくなっていた初手のムーブをあれこれ考え、ジャムをきめるコツを発見しました。目から鱗。減量の効果もあるようです。

10日間で紆余曲折がありましたが、結局、この渾身のデッドポイントによるジャムをねじ込むことができるかどうかが、ルート全体の成功の鍵になりそうです。

初手のムーブを確認し、手をつけていなかった上部のムーブを探ったら、石和のミスドで仕事をして、帰宅。次に繋がるひと時でした。

2017年4月3日月曜日

ロックビーンズ

朝の散歩で水が抜けたか、体重63.8kg。

軽い軽い。

また難しい課題が登れました。

これから始まる2ヶ月のシンクラックPのシーズン、引き続き気合を入れて取り組みましょう。

マコ岩

楽しみにしていた岩の予定が雪で潰れ、しょうがないので、前から気になっていた岩を見に行きました。

マコ岩です。

白丸の魚道から上に歩いて最初の沢の階段を上がります。岩はその沢の右上にあります。しかし、沢は途中から急峻で歩けなくなるので、左の間伐された杉林を上がります。グイグイ上がって、右の尾根を一つ越えて、最初の沢に復帰したら、上に岩がチラチラと見えてきます。


こちらがお目当の「彼の娘に狂って」5.12aです(多分)。なかなか立派な薄かぶりのフェースです。ただ、残念なことに節理はなくカムもナッツも受け付けてくれないように見えます。少なくとも下から見た限りは。上に回って懸垂下降で確認しないことには、最終的な判断はできません。

また今度。


2017年3月30日木曜日

完登ルート&ボルダーのリスト - 2017年版

忘れないうちにメモ。ルートとボルダーの記録。☆は個人的なお楽しみ度。

2017年版。2017年3月30日更新。

○スポーツルート


ロックビーンズ

これまた久々のロックビーンズ。

ここのところ減量の効果が出てきてます。64.4kg。

僕の体重は、一番軽かったのが御岳で遼をやってた2012年末ごろで、59kgでした。そこから筋肉増量のために体重を増やして68kgまで増やし、2016年の年初から5月までにセンチュリー・フォー・カラーズを登るために54kgくらいまで減らしました。で、その後69kgまで増量して、今度は2016年12月ごろからシンクラックPのための減量をはじめ、64.4kgです。

ジムでは登る量は減らし、強度を上げていってます。触ったことのない色のテープ課題もやってみようってことで、茶色のテープ課題をやったら、初日で登れてしまいました。茶色テープなんて一生登ることはないに違いないと思って一度も触ったことなかったんですけどね。

軽いって素晴らしい。

ちなみに、増量中もスポーツ・ルートのグレードは順調に上がってたし、登れなくなったと感じたことは全くありません。メリハリが大事ってことで。

ところで、あの頃打ち込んでいた遼、未だに登れてません。

荻窪パンプ

ちょっと前の話し。

ずいぶん長いことジムには行ってなかったんですけど、夜に新宿で仕事ってことで、荻窪に行ってみました。移転後初です。

移転直後は、ボテにビョーン、ばっしーんみたいのばっかりだと評判が悪かったですね。で、僕はそんな課題を期待してました。実際行ってみると、ごく普通でがっかり。どれもこれも普通です。

最後の最後にようやくたどり着いたちょっと背伸びをしたグレードの課題が、巨大な丸っこいボテを強烈なビンタで叩くナイスなプロブレムで、大満足でした。僕が登るグレードの課題ではビョーン、ばっしーんさせてくれないようで、次回からは背伸びしたグレードを登ることにします。

で、その課題、巨大なボテのビンタは上に積もった埃をブラシで払うのが肝要と気付いた時にはすでに遅し。前腕がヨレヨレな上に、ボテで前腕をするので擦り傷だらけで痛みもマックス。あえなく敗退でした。

2年後くらいにまた行くと思います、多分。

2017年3月27日月曜日

モービー・ディックのお掃除&リップトラバース&スラブ

なぜだか記録を書くのを忘れてたっぽいです。ずっと前のこと。

一人でモービー・ディックをお掃除しました。RCCボルトは効いている様子です。


1P目の終了点はリングボルト二本に腐れスリング。両手は離せそうだけど顕著なレッジにはなっていないようなので、2P繋げて45mくらいを一気呵成に登ってしまうのが楽しいんじゃないでしょうか。そうなると、50mダブルロープでリード&フォローしラペルか、シングルでリード&フォローで上に抜けるか。2P目の終了点を確認していないのが不安要素。ロープの屈曲も考えると、50mで足りるかどうか。左の前傾壁の視察もしたいので、70mシングルで登って上に抜けて、左をラペルで確認して、ユマールして上に戻って、歩いて降りる、これが正解か。カンテをまたぐロープの流れがリスク要因。60mダブルがあれば問題ないけど、ないものはしょうがないです。

午後はY谷でリップトラバースday2。メンタルバトルで敗退です。スラブも厳しい。


2017年3月26日日曜日

岩探索から魂魄

昇仙峡で岩探索。シンクラックPの予定でしたが、気温が低すぎて中止です。夜から雪になったようです。

まずは長いクラック探し。偶然にもNorlys氏&まによん氏の助力を得て、捗る探索。


狙い通りに40mクラックを発見しました。フィンガーからワイドまで盛りだくさんの内容の予感です。掃除が必要か否かの境目ですが、上に回るのはちょっと大変そうなので、いきなりリードが正解か。初登者も掃除しながらフラッシュしたそうですし。


別のエリアにも足を伸ばして色々。短いコーナーからフレアしたフィンガーのスラブ。もろそう。


クラック2本。この辺りにはあと2本はあるっぽいんですけど、発見できず。また今度。


短いの。脆いか?

最後にロジャーさんの魂魄を登って終わり。ものすごく苦労したんですけど、ロジカルに考えればそうだよねって感じです。現代的で素晴らしい課題でした。足を斜面に擦っちゃったんですけど、とりあえず登れたってことにしときます。

ほとんど登らず、一日中歩きっぱなしでした。クライミングで強くなるだけが目的だったら、こんなことせずに既成のボルダー課題がいっぱいあるエリアに行って一日中登ってた方がいいんでしょうけど、クライミングにおいて価値を生み出すためには、自分の足で歩かないといけないんだと思います。いい岩を登るためにはとにかく歩くこと。いろんな人がそう言ってます。

さてさて、いいクラックをたくさん見てしまいましたが、これらをいつ、誰と、どうやって登るか、それが問題ですね。

スティングレイとアップ

中嶋渉くんがジョシュアツリーのスティングレイを登りまして、その記録を見てて思ったことは、ずいぶん入念にアップしてるなということでした。

で、まとめてみるとこんな感じ。

初日
Tr「午後にやった方が良さそう」

2日目
5.9
Hot Rocks 5.11c
Strawberry Jam 5.9
Tr
RPトライ*1

3日目
5.9から5.11cまでフェースを5本
Tr短め
RPトライ*1

4日目
Loose Lady 5.10aのあたりで数本
Sphicter Quits 5.9
Leave it to Beaver 5.12a
Trムーブ確認
RPトライ*1

5日目
やさしいルートと11aの短いレイバックをソロで何度も
Baby Apes 5.12c
Trムーブ確認
RPトライ*2

という感じで、終盤になる程アップの量も強度も上がっているようです。初日の練習で午後のトライが良いと判断した結果、午前中にたくさん登ることになったという事情はあるかもしれません。午前が良いルートだったらどうなるのかは気になるところです。

アップの多さに比べてRPトライの少なさが目を引きます。最終日の2回以外は1日1回だけみたいです。やりすぎると指がダメになるフィンガークラックゆえかもしれません。

勉強になりました。

2017年3月24日金曜日

岩と雪131号

岩と雪131号(1988年)。



○極限のソロ バフィン島「トール西壁」単独登攀 山野井泰史

○ひとりぼっちのルート開拓 甲斐駒ケ岳赤石沢ダイヤモンドフランケA「岩鼠ルート」秋山亨

二つのソロクライミングの記録がありました。一つは、山野井さんのバフィン島の記録。最近出た『岩と雪ベストセレクション』にも再録されたらしい、よく知られた記録ですね。山野井さんのたくさんの記録の中でも代表的なものみたいです。もう一つは甲斐駒ケ岳に拓かれたルートの記録です。こちらはgoogleで検索してもほとんどヒットしない、マイナーなルートのようです。それでも、どちらも同じような熱量を持っているように思います。

○People 吉川弘 上村聡

○榛名・ライオン岩
一度だけ登りに行ったライオン岩。クオリティは高いんですけど、なかなかあそこまでは足が伸びません。

○城ヶ崎
・八幡野港・チーサイドロック 内藤直也さんら
グラブ、春の午後、ウィニング・ラン、ウィニング・ラン直上、パンピングしないアイアン、しないアイアンⅡ


以下は吉田和正さんを中心とした記録

○城ヶ崎
・八幡野港
ビッグマウンテン宇部商業 5.11/5.11+ ルーフクラック
エキノコックス 5.11+ ナックルジャム
・あかねの浜北面
人生はヒューマン・ライフ 5.11- Tr
スリラー 5.11+
・ヴィラエリア
ヴィラ・フェイス 5.12 Tr 前傾カンテのレイバック
ネコバンザイクリフ 5.12- Tr 前傾クラック

○川奈崎
タコダンサー 5.12+ 前傾クラック
カニダンサー 5.13 Tr ルーフクラック
吉田ブログでは、タコダンサーは5.12c/d、カニダンサーは5.13bとされています。
・竜宮城エリア
ジェネシス 5.11 凹角状フェイス

○トモロ岬
ハニー 5.11+ Tr フェイス
宣言! 5.9 Tr コーナークラック
攻撃! 5.10- Tr クラック


○城山南壁 國分さんなど
トントン拍子、ブルースカイ、パンプきん

○小川山
・涸沢岩峰群4峰下部スラブ
ウェイター 5.11a/b 8m
・フェニックスの大岩
鞍馬天狗
・左岸スラブ
チャンス
・妹岩
ノー・モア・レイン
・兄岩
反射炉はデイドリーム
・屋根岩2峰
おてがらブルースさん、蜘蛛の棟十郎
・あみだ岩
大当りトラヴァース

○唐沢岳
幕岩「左稜大町ルート」

○穂高岳
屏風岩東壁「トリプルジョーカー」

○甲斐駒ケ岳
赤石沢Aフランケ「毒蜘蛛ルート」

○石巻山
ブレイクスルー

○立岩
アイドリング、オーヴァーレヴ、ハイサイド

○福岡・矢部川
奥日向神・FGCフリールート 7P 5.12-

○比叡山
2峰奥壁「展望台ルート」




2017年3月21日火曜日

シンクラックP&右のワイド

好天を狙い、アイスドール。

今回は手前の林道を右に折り返して、明るい方のルンゼからアプローチ。途中、二股に分かれるところで、スラブのフィンガークラックの左のルンゼに入り、本来のアプローチに合流。登りは少々急だけど、明るく暖かいので冬はこれが正解のような気がした。

おしのさん、見事一撃のナイスクライミングでした。帰りは正規アプローチで早々に車に戻りました。

大きく移動して、下のフィストとか下のワイドとか言われてる正式名称「仰げばみ空に きらめく明星(あかぼし)」。二度目のリードは、一回目よりもスムーズに登れるようになりました。プロテクションをスリングで伸ばしたりといった技術も、こういう小さな岩での経験の積み重ねでしょう。

お次はシンクラックP。9日目か?前回は地面が凍結してツルツルになっていて滑落するかと思いましたが、今回はすっかり溶けていました。しかし、岩はまだ冷たくて、本格的なシーズンはまだ先ですね。それでも前回よりは体が動き、初手のガストンは止まり、二度目の右手のジャムができたようなできなかったような、というところ。先は長いです。何年かかるかわかりません。気長にやりましょう。バッタ先生のプロジェクトは6年。僕はまだ半年です。


最後は右のワイドとか上のフィストとか言われてる山森さんのワイド。何度もやってまだ登れていなかったのですが、今回ようやくリードに成功しました。しかし力ずく。短いから落ちませんでしたが、これが縦に2個続いていたら力つきることは必定です。もっと力を抜いて、鼻歌交じりに3往復くらい出来るような登り方を身につけないといけません。

帰りは豚カツに敗退し、インド料理。甲府盆地におりて、スーリヤというインド料理屋です。期待と不安が入り混じったビリヤニは失敗でしたが、タンドール料理は美味しい。次回はマサラを試したい。


2017年3月16日木曜日

クライミングジャーナル23号

クライミング・ジャーナル23号(1986年)。


大津・大戸川ボルダーエリア

城ヶ崎、八幡港 アマゾン 5.10c 吉田和正、大工英晃、奥谷大典

城ヶ崎 チークボーン 5.10c 吉田和正

奥多摩・マコ岩 あの娘に狂って 5.12a 松島晃

北海道・石垣山 
ソルティドッグ、サブちゃんクラック

明星山P6南壁左岩稜、P5南稜末端壁愛のスカイラインルート

城ヶ崎通信その3
いがいがね・まるね、あぶなね・ながね、おとじろう、しりいだしボルダーエリア、

ROCK & SNOW #75

ロクスノ75号(2017年冬)。


○エル・キャピタン新時代 Free El Cap 2016
アダム・オンドラ Dawn Wall 5.14d
オンドラくらい強ければそうなるよねって話し。

ヤコポ・ラルケル&バルバラ・ツァンガール Zodiac 5.13d
これはデートです。

ヨルフ・ヴェルホーヴェン Dihedral Wall 5.13d
5.12+のオフウィズスが出てくるビッグウォールって、何?

セバスティアン・ベルテ Heart Route 5.13b V10
スラブのクライムダウンについては考えなければ。

ロビー・フィリップス Pre-Muir 5.13d
今回のヨセミテ記事の中ではこれが一番いいですね。高い壁は、下から攻めて一気呵成に登り切るのがかっこいいです。少なくとも第二登以降は。


○アレックス・フーバー&ファビアン・ブール ナランホ・デ・ブルネスの伝説のルートをフリー化 アレックス・フーバー
冒険的クライミングの素晴らしい記録。


○僕らは考える石ころである 植田幹也
やり抜く力について。とても大切なこと。


○特集・クライミングを科学する
ムーブの原理を解析し、より効率的な登り方を検証する 東秀磯
考えるキッカケとしてはいいかもしれないですね。

クライミング中の心拍を考察 HRのコントロール 西谷善子

クライマーズトウがパフォーマンスに及ぼす影響 岡坂政人
これはみんな読んだ方がいいね。特にクライミングを始めて間もない人は、カラファテに行く前に読んだ方がいい。クライマーズトウ→歩く機能の低下→歩くことで指を壊したりすると思う→日常生活に支障ということですが、どうでしょう?
予防トレーニングもいいけど、足指が伸びる足に合ったシューズを足指が伸びるサイズで履く方がいいんじゃないかと思います。そうじゃないとフットジャムできませんし。


○クロニクル

小川山・仏壇岩前衛壁・ペンギン岩 LSへようこそ 2P 5.10a/b

瑞牆山・リアス式エリア 愛情あんサンド 5.13c R 20m 横山勝丘

豊田・大田城址 煌(KIRA)5.13-

尾鷲・ナサ崎 カイフォール 1級
ルーフ7mのクラックボルダー

武庫川ボルダー Unbidden Heart V14/五段 中嶋徹

倉上慶大、覚醒を第二登。

武田斉太郎、日蓮崎の岩戸。フレンズ5番は「ひろ子」。


○地球の登り方 第二回 インディアンクリーク


○たまにはマルチ 城山 エキスカーション 6P 5.10c
これを見た数日後に城山南壁に行ったら、強風で吹き飛ばされて死ぬかと思うスリリングなクライミングになりました。


○ギリシャ・レオニディオへの旅 安間佐千
なんということもない。


○礼文島のアイスクライミング 高柳傑
アイスのことはわかりません。


○セルサンク北壁初登攀 ミック・ファウラー


○パンピで空中散歩 鈴木伸幸

2017年3月14日火曜日

湯河原幕岩・正面壁

トラッド・トレーニングで湯河原幕岩。例によって天気が悪いです。

そして例によってトポを持っていなかったので、方針は「おしのさんに言われるがまま」。

No. 1ルート(5.10a)、オンサイト。核心部はフレアしたクラックに第一関節ジャムでずり上がりました。5.10a?おしのさんはもっと楽そうに登っていたような気も…

小ハング右凹角ルート( 5.10a)、オンサイトしたかったけど、上部で左にトラバースすべきところを直上して右のルートに迷い込み、落ちなかったけど別の終了点に到達してしまいました。核心部のハング越えは右手のワイド・ハンドでちょっと厳しかったんですけど、おしのさんは早々に右に出て楽そうに登っていたような気が…
このルートは、岩と雪84号では、No. 6ルートとなっています。当時は数カ所にピトンが打たれていたようです。

No. 3ルート(5.10a)、オンサイトしたかったけど、先ほど迷い込んだ上部は初見ではなくなってしまっていました。落ちなかったけど。上部の残置プロテクションは使いませんでした。

小ハング左凹角ルート(5.10c)、核心部でムーブがわからずテンション。これは実力不足。
このルートは、岩と雪84号では、No. 5ルートとなっています。当時は数カ所にピトンが打たれていたようです。

使ったことのないスモールカムを使ってみたりして、大変勉強になりました。

○湯河原幕岩・正面壁

湯河原幕岩正面壁は、1981年に岩と雪84号で発表されました。そこでは、No. 1ルートからNo. 13ルートまでの13本のルートが紹介されています。そのうちNo. 1から7がフリーのルート、残りはエイド・ルートです。

今はもうないNo. 2ルートは、その後にロングランという3Pのルートが上書きされて消えてしまったようです(関東周辺の岩場より)。この辺りの経緯はこれから調べてみます。

No. 5ルートが、小ハング左凹角ルートです。No. 6ルートが、小ハング左凹角ルート。

No. 4ルートは、No. 2ルートの左で、100岩場等では守屋ルートと呼ばれているものです。グレードは5.10a、NPです。ロクスノ69号の菊池さんによる整備では紹介されていません。

No. 7ルートは、下部はフェース、上部はチムニーのルートでした。当時は当時は数カ所にピトンが打たれていたようです。ロクスノ69号の菊池さんによる整備では、上部チムニーのみが5.7(NP)として紹介されています。

No. 8以降は、その後フリー化されていろんな名前がついて現在に至っているようです。

最近ではロクスノ69号(2015)に、菊地さんによる整備後のルートが紹介され、これまでのトポでは多すぎたルートが大幅に間引きされ、グレードも改定されているようです。今回記載したグレードはこれに依拠しています。なお、ここで紹介されていないルートの中にも、ナチュラルプロテクションで登れるナチュラルなルートはありそうです。自由な目で岩を見たいものです。

ところで、この岩場は、暖かい気候がそうさせるのだと思うのですが、人の手を加えないと枝や草がどんどん伸びて収拾がつかなくなるようです。整備が必要なのですが、継続的に岩場に通っている人でなければ、どこにどう手を加えるべきかは判断できません。岩場を維持するためには、そこに継続的に訪れる特定のクライマーの存在が欠かせないのだと思います。そんなことを考えていたら、障子岩には年に数回は必ず登りに行くようにしようという気になりました。あれだけ楽しませてもらった者の責任として。

2017年3月8日水曜日

パタゴニア・クライミング、Heart Route

聞きしに勝る猛烈な風が吹き下ろし、スラブを登る体と壁の間を吹き抜け、体が壁から引き剥がされる。

パタゴニアでのクライミングの厳しさを知りました。

全6Pのマルチピッチ・クライミングの予定でしたが、あまりの吹き荒れる風に身の危険を感じ、2P目途中で敗退しました。

どんな環境でも力を発揮する強さが欲しいです。

そのあとは、下部のショートルート。トポを持たなかったので、おしのさんに案内されるがままに。

ハートルートというルートを登りました。ハートの形の真ん中を突っ切るルートです。

家に帰って調べて知ったことですが、1981に戸田直樹さんによって初登されています。このあたりは國分さんの縄張りというイメージしかありませんでしたが、歴史があるのですね。

ハートルートといえば、Heart Route。ヨセミテはEl Capitanに引かれたビッグウォールのルートです。Heart Routeは2015年にメイソン・アール氏によってフリー化されたことでちょっとだけ話題になりました。

MASON EARLE BREAKS DOWN HIS FIRST FREE ASCENT OF EL CAP’S HEART ROUTE

ルートの初登は1970年。1970年台後半にヨセミテを訪れ、日本にフリークライミングの風をもたらした戸田直樹さんは、ヨセミテのハートルートも登ったのでしょうか。記録を読み返したいと思います。

僕の登りはというと、下部のハングの乗っ越しでオブザベを誤ったものの、仕切り直して突破。上部は、下から眺めただけではホールドが見えません。アンダーホールドを使うのはわかったので、一か八かで体を引き上げると、ありました。ナイスなクラック状ホールド。オンサイト成功。5.11aのオンサイトは、自分にとっては最高のグレード。小川山のパズルに続いて2度目、2年半ぶりでした。最近全然やってないスポーツルートでいい登りができてとても嬉しい。

そのあとは、2つのハング越えからスラブを登るルート。仰げば尊しというルートでした。こちらもハング越えのオブザベを間違ったけどなんとか修正して、オンサイト。

この日はスラブが多く、最近よく話題にしている人差し指問題についてまた考えました。この手のちょっと悪いホールドが続くクライミングでは、人差し指が使えるようになるともっと楽に登れるような気がします。検討は続く。

マルチの練習はあまりできなかったけれど、いい1日でした。

ところで、この日の本来の目的地は強風のパタゴニアではなく、ぽかぽかと暖かい伊豆はずでした。ところが着いてみればそこはパタゴニア。ここと湯河原を合わせて暖かいと言われる伊豆方面には6度行きましたが、強風極寒と雪で、6戦5敗。騙されてはいけません。あ、日蓮崎は暖かかった。7戦5敗。

2017年3月6日月曜日

リップトラバース、アイスドール、シンクラックP

ちゃんと登るのは正月以来の昇仙峡方面。

まずは以前目をつけたリップトラバースの掃除とムーブ探りをアップとしました。


左足ヒールをかけて、右手を送って、左手を寄せて、左ヒールを寄せる、その繰り返しで、右端まで行ったらマントル、というシンプルな課題になりそうです。全身がよく温まります。

次回完成予定。

それから、アイスドール。3度目の松氏は粘りに粘ってRP成功。お見事でした。

この辺りは南向きの斜面で基本的には暖かいのですが、アイスドールの取り付きだけは極寒です。風もとても強い。ビレー中に体がキンキンに冷えてしまいましたので、フォローで登って温めました。フォローとはいえテープなしで登れたのは成果です。

そのあとは、シンクラックP。

離陸しての初手が取れません。あれこれやってガストンはとまるけど、そのあとジャミングがうまく入らない。いかにして壁に近づくか。ここ数日twitterでやりとりのあった人差し指、虫様筋、リスト辺りの話がヒントになりそうな気がします。早々に第一関節の皮が破け、ささくれからの出血が止まらなくなって、終了。

最後は暗がりの中でナメクジスラブをセッションして終わり。

2017年3月2日木曜日

岩散歩

ちょっと前のこと。


お弁当とコーヒーとお菓子を持って散歩しながら目に付いた岩を登るようなボルダリングが楽しそうです。